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初めて乗ったポーランド高速鉄道の列車は、北緯52度付近のワルシャワを発って、
54度付近のグダンスクに向け、一路北上する。

ポーランドの田舎の風景を眺めながらコーヒーを楽しんでいると、黄色い花が一面
に続く風景が目に入ってきた。この季節、日本でこの風景を観れば、「菜の花畑」と
決まっているが、ポーランドでも「菜の花」が咲くのであろうか。韓国のチェジュ島
では「黄色いレンギョウ」の花畑を見たことがあったが、レンギョウとも違うようだ。
後で、ネットで調べると、「ポーランドは農業国で、菜の花から油を抽出する」と
解説されている。あれは、やはり「菜の花畑」だったのだと思った。

「菜の花畑」が終わると、「白樺林」が見えるようになってきた。
北緯52~54度は、地球儀を東に回すと、北海道の遥か北方、樺太(サハリン)の
北部の緯度とほぼ対応するので、「白樺林」にも納得した。

「ポーランド高速鉄道」と言っても、日本のJRの在来特急のスピードよりも遅い
のではないかと思われた。もっとも、それゆえに、車窓の移り変わるポーランドの
自然の風景を、十分に楽しむことが出来た。
ワルシャワからグダンスクまで、車窓から遠くを眺めても、高い山は見えない。
菜の花畑から白樺林に移り変わる風景は、北海道の大地を走っているようでもある。

(「ポーランド旅行記」一覧)
https://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1147858.html?m=l