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グダンスク中央駅から30分ほどバスに乗ると、ヴェステルプラッテという地名の岬に着く。
今から80年前の1939年9月1日、ここを守っていたポーランドの守備隊をドイツの戦艦
が砲撃したことが、第2次世界大戦の始まりだったと言われている。今では、その戦いの跡が
公園として整備され、岬の突端には記念碑が建っている。

バスが駅前を出発した時には14~15人の乗客が乗っていたが、途中で、次々に降りて
行って、最後は、われわれ夫婦と海外から来たと思われる青年2人だけとなった。
終点の停留所で降りると、そこに帰りのバスの発車時刻表が掲示されていたので、それを
確認して、公園に向かう。

緑豊かな公園の中、整備された道路を10分ほど歩くと、爆撃によって破壊された建物が
見えてくる。コンクリート壁には銃弾の跡が残り、2階の床は崩れ落ち、鉄筋が剥き出し
になっている。
この惨状を目にして、広島の「原爆ドーム」を想い出した。ポーランドの人々も、日本人と
同様に、「戦争は絶対に起こしてはならない」という想いから、この爆撃された建物を遺して
大事に保存し、戦争の惨さを後世に伝えようしているのであろう。

(「ポーランド旅行記」一覧)
https://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1147858.html?m=l