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クラクフを離れる日の前日、ホテルの窓から何となく中央駅方向を眺めて
いると、駅に通じる裏道があるように思われた。
恐る恐る、舗装されていない道をたどっていくと、長い坂道をスイッチ
バックしなければならないが、表通りを歩いて駅に向かう時のように、
エレベーターや階段を上り下りすることなく、駅の改札口に到着すること
が出来た。

数々の想い出を心に刻み、チェックアウトを済ませて、前日確認しておいた
裏道を通って、スーツケースを牽いて駅に向かった。
高速列車は、定刻どおり9時46分に、クラクフ中央駅を離れた。ワルシャワ
まで約2時間半の旅である。車内は、ビジネス客と思われる人たちでほぼ満員
である。

間もなく、検札の車掌が回って来たので、「ポーランド・パス」と指定券を提示
してスタンプを押してもらう。

朝食のサービスが始まった。
飲み物は、いつもはコーヒーをもらうのだが、この日はお茶をもらうことにした。
「ブラックティーが良いか、グリーンティーが良いか」と尋ねられたので、グリーン
ティーを頼んだ。日本茶とはちょっと異なるものの、「紅茶に近い日本茶」の趣きで、
上品な香りがする。砂糖はもらったが、入れない方が美味しそうだ。ウェハ―スが
添えてある。
メインは、小ぶりのハンバーガーが2個であるが、既にホテルの朝食でお腹いっぱい
になっていたこともあり、それほどの美味しさは感じなかった。

車窓からは、ポーランドの田園風景と小さな村落が時々見える。おとぎの国を旅して
いるようだ。移り変わる車窓の風景に見入っていると、あっという間に、ワルシャワ
中央駅のホームに滑り込んだ。

(「ポーランド旅行記」一覧)
https://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1147858.html?m=l