(旧)国際短波放送情報

海外からの日本語短波放送を中心に、メディア関連の様々な話題を紹介します

2009年07月

『ロシアの声』 日本語放送は,7月31日の 『MMM(モスクワ・ミュージック・マガジン)』 の枠内で,
7月28日に死去したロック・アーチストの川村カオリさんに捧げる緊急特別番組 『スパコイナイ・
ノーチ(お休みなさい)・カオリ・サン』 を放送する。また,同番組は8月3日に再放送される。
同局のリスナー組織 『ペーチカ』 が主宰するウェブサイトが伝えた。
http://9005.teacup.com/matsu01/bbs

詳細は,トップページ左上の 『ペーチカ交流広場』 を押し,7月30日付け事務局発信の 『MMM
のご案内』 で読むことができる。

ペレストロイカ時代,ニッポン放送の彼女の担当番組に 『モスクワ放送』 日本語課が協力したり,
彼女自身が 『モスクワ放送』 に出演したこともあったという。

『ベトナムの声』 日本語放送は7月30日,お便り紹介番組 『おしゃべりタイム』
の中で,リスナーからの質問に答えて,ベトナムの 『BCL事情』 を,次のように
紹介した。

ベトナムのBCLについてですが,私たちは,NHKやBBC,中国国際放送局など
の国際放送を,よく聴いています。
又,使用ラジオは,ソニー,JVC,パナソニックなど,日本製のラジオが一番人気
があります。
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( 当ブログの関連記事 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/19757391.html

(『短波放送こぼれ話』 過去記事リスト )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/226655.html?m=l

中国国際放送の日本語ウェブサイトに掲載されている "Web Radio Talk Show 【つばめのス】" は,
このほど,Vol.29 をアップし,『夏休み』 を特集している。
http://japanese.cri.cn/1041/2009/07/23/1s144097.htm

今回は,メインキャスターの王小燕さんを中心に,日本語部スタッフの大澤さん,エーリンさん,謝東
さんの4人が,『夏休みを,どうやって過ごすか』 を語る。

夏が来ると,中国国際放送局のビルには,時々子供の姿が見られるようになり,この番組の収録日
にも,日本語部のオフィスには 『小朋友』 が見えたという。謝東さんのお嬢さんのようだ。
その理由も,明らかになる。

なお,王小燕さんのブログでも,関連情報を読むことが出来る。
(日本語) http://d.hatena.ne.jp/tubameyanzi/200907
(中国語) http://beijingswallow.spaces.live.com/

米議会下院は7月23日,『欧州小委員会』 の聴聞会を開催して,Voice of
America,Radio Free Europe/Radio Liberty の両局長が証言した。
米VOA放送のキム・エリオット氏が主宰するウェブサイトが28日,伝えた。
http://kimelli.nfshost.com/index.php?id=7077

2つの放送局の存在意義について,両局長は証言の中で,VOAは 『国際的
なニュース』 を取材し報道する放送局であり,RFE/RLは 『地域に根ざした
情報』 を発信するとともに,その地域の人々に対して,米国の在り様,政策,
人々の生活文化を伝える放送局であるので,相互に補完的関係にあるなど
と語った。

なお,キム・エリオット氏は,コメントの中で,米国の国際放送は6億6800万
ドルの予算で,毎週1億7500万人が視聴しているのに対して,英BBC放送
は4億1600万ドルの予算で,毎週2億3300万人が視聴していると,解説
している。

(『短波放送こぼれ話』 過去記事リスト )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/226655.html?m=l

前回のコラムに続き,ジャーナリストに関する話題を考えてみたい。

毎日新聞7月28日付朝刊 (東京本社版) の科学面に,元村有希子記者の
『科学報道にも金融危機の影,ネット普及で分析記事減少も』 と題する記事
が掲載されている。
この記事は,同紙のウェブサイトでも,読むことができる。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090728ddm016040156000c.html

インターネットなどメディアの多様化に加え,新聞やテレビなど既存マスコミの
経営不振が世界金融危機でさらに強まり,科学記者の活躍の場が狭まって
いるという,と書いている。

また,同記者のインタビューに応じた,科学ジャーナリスト世界会議会長で,
BBC記者のパラブ・ゴーシュ氏は,次のように語っている。

  テレビや新聞のような報道機関には 『公平中立』 の原則があるが,イン
  ターネットでは第三者の目を通らない科学情報があふれている。一企業,
  一団体が自由に情報発信できる限り,単なるPRになり,事実が拡大され
  たり正確さを欠いたりしていてもチェックできない。そうした事態を防ぐ科学
  ジャーナリストは必要だ。

『科学』 の分野だけではなく,社会のあらゆる問題に対して,鋭く,かつ勇敢に
取り組んで報道するジャーナリストがいて初めて,われわれは 『事実』 乃至は
『真実』 を知ることができ,それに対して意見を発することも出来る。

現下の困難な社会経済状況にもかかわらず,ジャーナリストが活躍できる状況
を確保することが必要であり,そういう社会こそが健全な社会であると思う。

国際短波放送でニュースなどを聴いているリスナーの一人として,そんな想いを
強くしている。

( 過去の 『Myコラム』 リスト )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/90339.html?m=l

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『ベトナムの声』 日本語放送から,ベリカードが届いた。

今回のカードは,1年ほど前まで発行されていた旧シリーズのもので,
有名寺院の門と思われる写真に,諸島部を含むベトナム全土の地図
が配され,ハノイ市の位置を★で示すデザインとなっている。

新シリーズのベリカードは人気が高く,在庫切れとなったのであろうか。
それとも,新シリーズのカードを特に希望しなければ,旧カードの返信
となるのであろうか。

何れにしても,今回の返信は,電子メールでの受信報告に対するもの
なので,追って送料のIRCを送らなければならない。

なお,今回も封筒には,ユネスコのマーク入りで,民族楽器と民俗芸能
を配した,綺麗な切手が貼られている。

『ロシアの声』 日本語番組では,7月26日の 『週間ラジオ展望』 の中で,『ジャーナリスト
の殉職者をなくすために』 と題する,同局評論員のコメントを放送した。(後掲)

国際短波放送を聴く者にとって,様々な国から送られてくるニュースは,それぞれの立場
を反映したものが多く,興味深いものである。そして,それらを聴き比べることによって,
問題の本質が見えてくる場合がある。

第一義的には,先ずジャーナリストの見た事実が,当事者の利害関係を可能な限り排除
した形で,客観的に伝えられなければならない。複数のジャーナリストが伝えるニュースを
聴き比べることによって,より客観性が高まり,リスナーは,その主観と相俟って,適切に
判断していくであろう。

そう言った重要な役割を担うジャーナリストが,意見や立場を異にする立場の者によって
犠牲を強いられことがあってはならない。

この番組は,そんな想いを新たにする契機となった。
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( 『ロシアの声』 ナターリヤ ・ コワレンコ評論員のコメント )

真実を伝えるため,ジャーナリストは,ますます自分の命を危険に晒しているようです。
報道関係者を主な対象とした,人権擁護団体 『プレス・エムブレム・キャンペーン』 は,
世界中でジャーナリストが,取材中に殺される事件が頻発しているとして,警鐘を鳴らし
ました。

この組織のデータによりますと,今年の初めからこれまで,世界で59人のジャーナリスト
が,その仕事に関連した理由で命を落としています。

この悲しむべきリストの第1位はメキシコで,今年既に,マフィア関係の取材をしていた
ジャーナリスト7人が犠牲になりました。第2位はパキスタンで、6人がテロリストの手に
よって殺されています。リストでは,これに,イラク,ソマリア,インド,アフガニスタン,
マダガスカルが続きます。

しかし,ジャーナリストの命が危険に晒されているのは,今挙げた国々ばかりでは,決して
ありません。残念な事ですが,ジャーナリストに対する暴力は,内戦や紛争を抱えていない
国々の中でも,生活の不可分の一部になってしまっています。

ロシアも例外ではありません。最近,この悲しむべきリストに,ロシアの人権活動家で,
ジャーナリストのナタリヤ・エステミロワさんの名前が加わりました。

既に,ニュース,その他でお伝えしましたように,今月15日,エステミロワさんは活動の場
であるチェチェン共和国で何者かにより連れ去られ,翌日,隣国イングーシで,他殺体で
発見され,遺体の頭部には銃撃の跡があったと言うことです。

証拠が未だ明らかなうちに,事件の捜査がすぐ始められましたが,今のところ犯人は
見つかっていません。こうした犯罪は一般に解明が困難であり,そのことが犯罪者達に
『逃げおおせる』 と言った幻想を持たせ,彼らをつけあがらせているようにも思えます。

ロシア・ジャーナリスト連盟で 『ジャーナリストの人権及び報道の自由擁護に関する委員会』
の代表を務めるパーヴェル ・ グチオントフ氏は 『そうした状況は,社会と権力機構が共に
努力して初めて ( 注 : 変えていくことが?) 可能になる』 と,考えています。

  肝心なのは,国家が報道の自由に対して,自ら負っている直接的な責任を果たように
  することばかりではありません。 “世論の代表者,また,最も重要な社会的機能という
  べき仕事を果たしているジャーナリストの殺害を許してはならない” と言った雰囲気を,
  社会の中に作り出すことが必要不可欠です。

ロシア・ジャーナリスト連盟で 『ジャーナリストの人権及び報道の自由擁護に関する委員会』
の責任者を務めているパーヴェル・グチオントフ氏は,このように述べています。

ジャーナリスト殺害の裏には恐怖が存在しており,真実を隠蔽したいという気持ちがあると
いうことは,よく分かります。しばしば,犯罪者達はそうした恐怖から、ジャーナリストが人々
に真実を全て完全に伝えないよう,彼らの口を封じようとします。こうした状況で,完全に
客観的な報道をすることなどは不可能でしょう。

報道関係者の国際的な人権組織 『プレス・エムブレム・キャンペーン』 は国連加盟諸国,
国際的な人権擁護団体,非政府系組織に対して,ジャーナリストが安全に仕事の出来る
ような条件を作り出すよう,強く求めています。

『ジャーナリズムが暴力から守られなければ、真実は決して伝わらない』 ということを,私
たちは肝に銘じるべきだと思います。

以上,『ジャーナリストの殉職者をなくすために』 と題して,『ロシアの声』 ナターリヤ・コワ
レンコ評論員のコメントを,皆さんにご紹介しました。

( 過去の 『Myコラム』 リスト )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/90339.html?m=l

『中国国際放送』 日本語放送は,7月28日放送の 『経済直行便』 の中で,
中国のインターネット利用者数が3億人を突破したと報じた。
また,ワイヤレスシティ (無線の街) プロジェクトについても,紹介した。

経済のグローバル化が進んでいる中,中国と日本はどのように向き合えば
良いのでしょうか。躍動する中国経済の 『今』 を,北京からの直行便でお送
りする 『経済直行便』 ― これが,同番組のキャッチフレーズだ。

この日の番組は,王小燕,大澤慶子の両キャスターが担当して,概ね次の
ように語った。

大澤 : 中国のインターネット利用者数が3億人を突破しました。
   中国インターネット情報センター (CNNIC) が,このほど発表したところ
   では,中国のインターネット利用者数は,昨年末の2億9800万人から
   更に伸びて,既に3億を突破して,3億2000万人になりました。
   又,インターネットの普及率は,世界平均の21.9%を上回って22.6%
   になったということです。

王 : 中国のインターネットの普及は,実は,都会と農村とで不均衡という問題
   が起きていますけれども,それだけ,まだまだ,これからも増える勢いにある
   と言うことでもありますよね。

   因みに,農村に隣接している 『鎮』,中国では 『鎮』 と言いますが,『鎮』 と
   言う街に住んでいる,私の叔父も,実は,今年の春節からネットサーフィンに,
   はまっているようです。( ※ 『鎮』 については,下記:注 参照 )

大澤 : どういう風に,利用されているんですか。

王 : えぇ,聞いた話では,ニュースを見たりとか,それから,今,出稼ぎに行って
   いる息子さんとチャットをしたり,電話代の節約になる … と。
   それから,映画を見ることだそうですね。

大澤 : なるほど。

王 : この,私の叔父のところでは,接続し放題で,1ヵ月の料金は,70元。

大澤 : 安いですね。

王 : 北京の,私の家では,120元なので,ずいぶん 『お得』 のようですね。
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王 : ワイヤレスシティ (無線の街) を目指している,北京の動きです。
   これも,スゴイようですよ。なんと,北京市の市街地区で,今年の年内にも,
   無料でワイヤレスによるインターネット接続が可能になるようです。

大澤 : 『北京萬報』 によりますと,北京市は,今年いっぱいでワイヤレスシティ
   という目標をほぼ実現し,南三環路から北四環路北までのエリアで,ワイヤレス
   によるインターネット接続が可能になります。

   人々は,ノートパソコンやPDAなどの,ワイヤレス機能のある端末を使えば,
   インターネットに無料接続できるようになるということです。

   『ワイヤレス北京』 は,北京オリンピック前に,1次プロジェクトが終わって
   おり,周囲100キロの市街地区で,市内での無料ワイヤレス接続サービス
   を開始させました。

   関係筋によりますと,2期工事が今年いっぱいで完成する予定で,その完成
   によって,エリアが拡大されるだけではなく,住まいでの使用も可能になるよう
   です。

   なお,2010年年末までに完成を目指して,3期工事が終了すれば,農村部
   を含めた,北京市全域で,このサービスを利用できるようになります。

   関係筋は,一般市民が一番の恩恵を受けるということで,プロジェクトの完成に
   よって,スピードも著しくアップすると見ています。

王 : これも,本当にスゴイことですよね。
   まぁ,公園でも,駅やバス停で待っている間も,端末さえあれば,インターネット
   に接続できる,しかも,無料で接続できるようになるということですから。
   
   これで,私たちのインターネットへの依存度が,ますます高くなるということも,
   目に見えていますけれども,やはり情報化はどんどん進んでいる北京 ―
   これから,どこに向かって行くのか,興味深いことです。
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(注) 『鎮』 は,中国の行政区画の一つで,『県』 レベルの下に位置する。
参考サイト : http://sub.recordchina.co.jp/wiki/index.php/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E8%A1%8C%E6%94%BF%E5%8C%BA%E7%94%BB

(『短波放送こぼれ話』 過去記事リスト )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/226655.html?m=l

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今春,『日本語放送開始か?』 と注目された,Voice of Turkey から,このほど
新しいリーフレットが届いた。

表紙は,トルコの歴史学者,地理学者 KATIP CELEBI の肖像画で,彼はトルコ
の科学 ・ 文化の発展にとって最も重要な人物の一人であり,ユネスコは2009
年を,彼の 『生誕400年記念年』 に指定したと紹介し,その業績を詳しく解説
している。

又,このリーフレットでは,2009年前半の番組に対する,世界各地のリスナー
からの反響を掲載しているほか,『新たに放送開始したアルメニア向け番組』 の
メールアドレスを紹介している。
残念ながら,『日本語放送』 については,言及されていない。

更に,小型カレンダーが同封されており,4月23日に開催された 『国際子供
フェスティバル』 で撮影された,トルコの民族衣装を身に着けた子供の写真が
配されている。

韓国KBS日本語放送は,毎週土曜日に50分間のトークショー 『おしゃべりラジオ』
を放送している。

元気印の3人の女性キャスター,キム ・ ジヨン(金志硏,愛称 : スミレ) さん,チャ ・
ヨンア (車暎雅,愛称 : カンナ) さん,山田多香子 (愛称 : タンポポ) さんが,韓国
の様々な話題を紹介しながら,賑やかな会話を楽しんでいる。
なお,現在,スミレさんは産後休暇中で,他の2人のキャスターが奮闘中である。

同番組では毎月 『おしゃべりリサーチ』 を実施しており,リスナーから好評を得ている。
8月のテーマは 『人生の選択権』 で,次の三択から,自分に合ったスタイルを選ぶ。
テーマにまつわる経験談や感想なども募集している。
 ◎ 太~く短い人生
 ◎ 細~く長~い人生
 ◎ その他

ユニークな答えを送ったリスナーには,3人のキャスターの厳正な審査を経て,ユニーク
な名称の賞とともに,素敵なプレゼントが贈られる。

回答送信用の特設サイトは,つぎのとおり。
http://world.kbs.co.kr/japanese/event/poll/index.htm

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