(旧)国際短波放送情報

海外からの日本語短波放送を中心に、メディア関連の様々な話題を紹介します

2012年03月

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スペインの人々の昼食は,午後2時頃から始まるという。
ガイドブックには,そのように書いてあった。『そんなバカな!』 と思って
いたが,その現実を目の当たりにして,驚いてしまった。

いったい,この国の人々が働き始めるのは何時頃なのだろうか。
日本では,8時半か9時頃に始業と言う職場が多いと思われるが,この
国でも同じ時刻に社会が動き出すとすれば,午後2時までお腹が持た
ないのではないかと心配になる。

スペイン国内は鉄道で移動することにしていたので,乗車する予定の
アトーチャ中央駅に,ある日の朝,下調べに行ってみた。
すると,午前8時頃にはラッシュアワーとなっていて,次々に到着する
電車から通勤客がどおっと降り,次の客が乗り込んでいく風景があった。
この時刻には,既に社会が動き出しているだ。

午前中,ピカソの 『ゲルニカ』 を観ようと思い,ソフィア王妃芸術センター
に行ったが,そのコーナーが改装中で,残念ながら名画に触れることが
できなかった。大きな美術館を一通り周ると,お腹も空いてくる。
われわれの腹時計に合わせて,正午頃にレストランに入ると,店は未だ
混んでいないので,好都合である。

初めて口にしたスペイン料理は,イワシの唐揚げとムール貝のマリネ
である。 パンとバター,オリーブの実の酢漬け,半切りのレモンが付いて
くる。薄塩味のイワシにレモンを絞る。何と,美味であろうか。

ワインが欲しいところだが,前日到着したばかりで,未だ様子の分から
ない街で,真昼から酔っ払ってしまい,ホテルに帰ることができなくなって
は困るから,それは諦めて,ミネラルウォーターを注文した。

( 『スペイン旅行記』 タイトル一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1045214.html?m=l

北朝鮮の Voice of Korea (朝鮮の声) では,送信トラブルが頻発しており,
これは技術的な問題とはいえ,送信設備の欠陥か電力不足によるものと
みられている。

米VOAのキム・エリオット氏が主宰するウェブサイトが3月29日,"North
Korea Tech" の情報を引用して伝えた。
http://kimelli.nfshost.com/index.php?id=13026

米アラスカ州の宗教系放送局 KNLS は同局のウェブサイト上に,3月25日
から有効の新周波数を掲載した。
http://www.knls.org/broadcasting-front.html

( 周波数等変更情報一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1032157.html?m=l

バチカンの Vatican Radio は,同局のウェブサイト上に新周波数を
掲載した。(情報は3月23日付で更新されている)
http://www.radiovaticana.org/in2/sched_asia.asp

( 周波数等変更情報一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1032157.html?m=l

チリの宗教系放送局 CVC-Chile は同局のウェブサイト上に,3月25日
から有効の新周波数を掲載した。
http://www.cvclavoz.cl/english/schedule.html

( 周波数等変更情報一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1032157.html?m=l

一週間のマドリード滞在が始まった。
取り敢えず,地下鉄の5日券を買って,行動開始である。

街を歩いていて,真っ先に驚いたのは,人々の洗練されたファッションである。
女性はもちろん,男性の服装も目をみはるばかりである。それも,若い人たち
だけではなく,老壮世代に至るまで,ピシッと極まっているのである。

身に付けているものは,カラフルなものからシックなものまで多彩であり,その
着こなしも素晴らしい。
まるで,映画のスクリーンから飛び出してきたような人々で溢れている。
東京でこのファッションの人を見かけたら,芸能人ではないかと思うであろう,
そんな人々が街中を颯爽と歩いているのである。そして,このファッション姿が,
この街には良く似合うから不思議である。

旅の便りを送るため切手を買おうと思い,郵便局に行った。
日本向け,米国向けなどの郵便料金を尋ねて,額面の異なる切手を組み合わ
せて,少し多めに注文した。
窓口のうら若き女性職員は,立ったまま下を向いて,デスクの上に,注文した
切手を並べ始めた。客の視線は,自然と,その胸元に動いてしまうのだが,
目のやり場に困ってしまうほどだ。
郵便局だけではない。そんなファッションの女性が,普通に,街中を闊歩して
いる ― マドリードの街の風景である。

しかし,マドリードの街で,颯爽と歩く人々の姿は,旅行者にとっては,ある意味
では,冷たくも映る。

街中で迷ってしまい,地図を広げていると,アメリカだったら "May I help you ?" と
言葉をかけてくれるし,韓国,中国,台湾などでは,困っている旅行者を見ると,
たちまち人だかりとなり,あっちだ,こっちだと,教えてくれる。

マドリードでは,困っている旅行者に声を掛けてくれることは,ほとんどない。
ところが,である ― 。
こちらから声を掛けて,ここに行きたいので道順を教えてほしいと頼むと,
驚くほど親切に教えてくれるのである。人によっては,手を取って,訪ねたい
建物が見え始める地点まで,連れて行ってくれる人もいた。
世界中,どこに行っても,人々はみんな,心は温かいのである。

スペインの人々は,個人を尊重するが故に,他人には干渉しない,されたくない,
他人に迷惑を掛けない,掛けたくない,という文化を持っているのであろう。
見掛けは冷たく見えても,内実は,皆んな温かいのだ。否,熱いのだ。だからこそ,
フラメンコのような,情熱的な歌舞が栄えたのではないだろうかと思われる。

( 『スペイン旅行記』 タイトル一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1045214.html?m=l

英 BBC World Service は同局のウェブサイト上に,3月25日から
有効の新周波数を掲載した。
http://www.bbc.co.uk/worldservice/schedules/frequencies/#east-asia

( 周波数等変更情報一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1032157.html?m=l

中国の China Radio International の英語放送は,同局のウェブサイト上に
3月25日から有効の新周波数を掲載した。
http://english.cri.cn/7146/2010/03/30/2141s560017.htm

なお,同局の日本語放送の新周波数は,現時点では公表されていない。
スタッフが多忙を極め,情報更新に手が回らないものと思われる。
http://japanese.cri.cn/782/2011/10/21/141s181783.htm

( 周波数等変更情報一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1032157.html?m=l

話は前後するが,成田空港でちょっとしたトラブルがあった。
われわれは最後尾の 『2人席』 を予約しておいたので,搭乗が始まると
最初に乗り込み着席した。
ところが,この座席はダブルブッキングされた模様で,われわれに続い
て乗り込んできた中年の夫婦が,女性乗務員に苦情を申し出ている。

一昔前ならば,最後尾の『2人席』は,早めに空港のカウンターに行って
希望を申し出れば,ほとんどの場合は願いは叶ったものだった。
ところが,インターネット時代に入ると,自宅にいてチェックインが出来る
ようになり,早くからこの席を確保する人が多くなり,空港に出向いて
からでは 『2人席』 が取れない状況になってきた。

加えて,今回利用した航空会社のように,値下げ競争の激化を反映して,
ディスカウントチケットの購入者が 『2人席』 を希望する場合には,若干の
別料金を支払うことを求めるようになった。
われわれも,別料金を支払って,この席を確保したのだった。

ダブルブッキングの苦情に困った乗務員が,われわれに 『申し訳ないが,
席を移動してもらえないだろうか』 と頼んできたので,彼女の気持ちを想い,
これに応じることにして,2つ前の 『2人席』 に移ることにした。前後が空席
だったので,一番後ろの席よりも,却ってゆったりできるだろうと思った。

しかし,これが裏目に出てしまった。
飛行機が離陸してしまえば,たとえ有料の席であっても,空席があれば,
他の席の乗客が自由にそこに移動してきて良いのだと言う。前後の席に
移ってきた行儀の悪い乗客が,足を背もたれに投げ出してドタバタする
ので,われわれは安眠できない。

先ほど頼み込んできた乗務員が見当たらなかったので,他の乗務員
に事情を話して,われわれは別の席に移りたいと頼んだ。

移動した先は3人席だったが,非常口の席だったので,足を伸ばす
ことができた。しかし,そこはトイレに近くて,乗客が出入りするので,
仲々落ち着くことができない。

隣席にはイギリスに帰国すると言う宣教師が座っており,日本の大学
での宣教活動の様子を話してくれたが,早口のキングスイングリッシュ
は,半分も理解できない。
64歳の誕生祝のために帰国するということで,私と同世代。この世代
を,イギリスでも 『ベビーブーマー世代』 と呼ぶそうで,『競争,競争の
連続だった』 と嘆いていた。

アムステルダムに近づいてきた頃,成田で席の移動を頼み込んだ
乗務員が,他の乗務員から事情を聴き及んだらしく,お詫びにきた。

余りに恐縮して,お詫びを繰り返す彼女の姿を見て,厚かましいとは
思ったが,あるお願いを申し出た。
『実は,日本に小さい孫が4人いるので,カードとか,お絵かきとか,
何かお土産をいただけませんか』 と言うと,『ええ,直ぐ用意します』
と快諾してくれた。

4人分を別々に,航空会社のロゴマーク入りの小さな布袋には,
幼児向けのお遊びグッズが一杯詰まっていた。
これで,われわれも満足。彼女の心の負担も軽くなったことだろう。
メデタシ,メデタシ,である。

そして,何と言う奇遇か。
3週間後,帰国便の機内で,この女性乗務員とバッタリ出会った。
担当する座席の区分が違ったので,飛行中は会うことがなかったが,
成田空港で飛行機を降りようとして出口に向かう途中,バッタリ顔を
合わせ,お互い 『あっ!』 という表情になった。

ターンテーブルでスーツケースの到着を待っていると,彼女は勤務を
終えて乗務員専用出口から降りてきた。
改めて,孫たちへのプレゼントの御礼を述べ,楽しいスペイン旅行
だったことを話した。彼女の勤務シフトとわれわれの予定が,偶然に
重なったのだと思うが,一つの旅の想い出となった。

( 『スペイン旅行記』 タイトル一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1045214.html?m=l

韓国の KBS World Radio は,英語番組などの3月25日から有効の
新周波数をウェブサイトに掲載した。
http://world.kbs.co.kr/english/about/about_time.htm

なお,日本語番組の周波数に,変更はない。
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/31340855.html

( 周波数等変更情報一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1032157.html?m=l

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