(旧)国際短波放送情報

海外からの日本語短波放送を中心に、メディア関連の様々な話題を紹介します

2015年08月

KTWR日本語放送フレンドシップラジオでは,このところ送信トラブルが相次いで
いることから,フレンドシップラジオの運営母体であり,送信業務契約の当事者で
ある一般社団法人ビー・ジャパンは8月30日,『KTWR局の送信トラブル発生時
の対応について』 と題するお知らせを,ホームページ上に発表した。
http://friendshipradio.net/ktwr.htm#pageLink01

◆ フレンドシップラジオ日本語番組は,毎週日曜日午後9時15分から
  30分間,9975kHz で放送されている。
  http://friendshipradio.net/ktwr.htm

HCJB日本語放送 (Reach Beyond-Australia ) の番組制作ディレクターの
尾崎一夫さんは今秋,一時帰国することとなっていて,全国各地のリスナー
は,それぞれの地域で 『リスナーの集い』 を開催すべく,目下準備中である。
同局のホームページには,このほど 『関西リスナーの集い』 の情報が掲載
された。
http://japanese.reachbeyond.org/SW_Schedule/20151003HCJBkansai.pdf

なお,『仙台リスナーの集い』 については,先に発表されている。
http://japanese.reachbeyond.org/SW_Schedule/20151017HCJBsendai.pdf

全日程の概要は次のとおり。
http://japanese.reachbeyond.org/SW_Schedule/2015Japan_Schedule.pdf

※ 日本語番組は,毎週末の土曜日と日曜日に放送しているが,8月は
  送信トラブルがおり,放送予定が変更されているので,要注意である。
  http://japanese.reachbeyond.org/SW_Schedule/SW_Schedule.html

同局のホームページは次のとおり。
http://japanese.reachbeyond.org/

露ラジオ・スプートニクの日本語サイトは29日,『英ジャーナリスト,クリミア報道で
BBCに失望』 と題する解説記事を掲載した。
英国のブロガーでジャーナリストのグラム・フィリップス氏は,『クリミアをめぐるバイ
アスのかかった報道で,BBCテレビに失望した』 という。
http://jp.sputniknews.com/life/20150829/819845.html

同サイトは6月25日,『EU ラジオ ”スプートニク” を含むロシアのマスメディアに
対抗するための計画を発表』 を伝えていた。
http://jp.sputniknews.com/politics/20150625/494628.html

※ ラジオ・スプートニクのインターネット日本語放送から,『音楽番組』,『文化番組』,
  『科学番組』 などが消えて,報道・時事解説番組で一色の番組編成になってから,
  ほぼ3ヵ月が過ぎた。
  『音楽番組』 などが復活するかどうか,依然として不透明である。

( 当ブログ過去関連記事一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/34698045.html
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/MYBLOG/yblog.html?m=l&sv=%A5%E9%A5%B8%A5%AA%A1%A6%A5%B9%A5%D7%A1%BC%A5%C8%A5%CB%A5%AF&sk=0

『ベトナムの声』 放送局は27日,開局70周年を記念して,国内外の
リスナークラブとの交流会を,ベトナム・ハノイで開催した。
同放送の日本語サイトで伝えている。
http://vovworld.vn/ja-JP/ニュース/VOVリスナーと交流/363173.vov

※ 上記サイトの記事からは,ベトナム国内のリスナークラブが参加した
  ように読めるが,日本のリスナークラブも参加したのであろうか。

HCJB日本語放送 (Reach Beyond-Australia ) と,KTWR日本語放送フレンドシップラジオでは,
このところ送信トラブルが相次いでいる。
前者は毎週末の土,日に,後者は日曜日に放送されていて,両局とも,今週末は番組が無事に
放送されることを祈っている。
海外からの短波放送で 『送信トラブル』 が発生することは珍しいことではなく,短波放送ファンの
中には,大らかに構えて,『トラブル』 を 『楽しみ』 に変えてしまうリスナーも少なくない。

◆ HCJB日本語放送のホームページ及びスケジュールは次のとおり。
  http://japanese.reachbeyond.org/
  http://japanese.reachbeyond.org/SW_Schedule/SW_Schedule.html

◆ フレンドシップラジオ日本語番組は,毎週日曜日午後9時15分から
  30分間,9975kHz で放送されている。
  http://friendshipradio.net/ktwr.htm

韓国放送通信審議委員会は,KBSに対して法定制裁である “注意” を
することに決めた。
同委員会は,KBSテレビの 『ニュース9』 が放送した 『李承晩政府が
韓国戦争勃発直後に日本政府に亡命意志を打診した』 という内容の
報道に対して,『公正性』 『客観性』 等の審議規定違反を理由に “注意”
制裁を決めた。

韓国 『ハンギョレ新聞』 のサイトが伝えている。
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/21756.html

『李承晩政府亡命要請』 のニュースは,KBSの国内向け放送だけでなく,
国際放送 『KBSワールドラジオ』 の日本語番組でも伝えていた。
http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_Po_detail.htm?lang=j&id=Po&No=55261¤t_page=22

茨城放送ラジオ (IBS) のFM補完局を受信してみた。拙宅は東京・多摩北部に
位置しているが,昼間にも関わらず,余りの安定受信に驚いた。
SONY ICF-SW77,ロッドアンテナを使用して,94.6MHzを,2015年8月
26日に受信した。若干の雑音を感じるのみだ。

11時59分に,次のようなアナウンスが流れた。
  皆様,お聴きのラジオは,IBS,茨城放送です。
  AM JOYF 水戸局 1197kHz
      JOYL 土浦局および県西中継局 1458kHz
  FM 水戸局  94.6MHz です。
  IBS,茨城放送です。

正午の時報 (ピッ,ピッ,ポーン) に続く,お昼の情報番組では,このFM補完
放送を広く知ってもらうため,情報キャスターがラジカセを持って県内各地を回り,
市民の前で,AMとFMを切替て聴き比べ,FM波の方がきれいに聴こえることを
体験してもらう現場リポートを放送していた。

茨城放送のホームページは次のとおり。
http://www.ibs-radio.com/
http://www.ibs-radio.com/post_info/%e2%97%8e%ef%bd%86%ef%bd%8d%e8%a3%9c%e5%ae%8c%e4%b8%ad%e7%b6%99%e5%b1%80%e3%80%80%ef%bd%89-%ef%bd%86%ef%bd%8d%ef%bc%88%e3%81%82%e3%81%84%e3%81%88%e3%81%b5%e3%81%88%e3%82%80%ef%bc%89%e9%96%8b%e5%b1%80

※ これについては,先日,当ブログの記事に対するコメントで,『カズヨシ』 さんが
アドバイスしてくださった。カズヨシさん,有難うございます。
  http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/34689045.html#34694523

日本アマチュア無線連盟 (JARL) 岩手県支部は7月5日,岩手県上閉伊郡
大槌町にNHK解説委員の柳澤秀夫さんを招き,『無線から見える国際情勢』
をテーマとした講演会を行った。

hamlife.jp のサイトで紹介している。
http://www.hamlife.jp/2015/07/06/jarl-iwate-kouen-ja7jjn-tojitsu/
http://www.hamlife.jp/2015/07/22/ja7jjn-kouen-movie1/
http://www.hamlife.jp/2015/07/26/ja7jjn-kouen-movie2/
http://www.hamlife.jp/2015/08/12/ja7jjn-kouen-movie3/

( 当ブログ過去関連記事 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/34373486.html

イメージ 1

ビッグベンとBBCは,永遠に切っても切れない関係にあるようだ。
英国を象徴するロンドンの時計台 『ビッグベン』 の鐘が,ここ2週間にわたり,
なぜか早く鳴っていて,ビッグベンの鐘の時報を中継するBBCのラジオ放送
は,早く鳴る鐘に惑わされていたという。

AFP BB NEWS,ロイター通信などが,この話題を紹介している。
記事の内容が微妙に異なっていて,興味深い。
http://www.afpbb.com/articles/-/3058384
http://jp.reuters.com/article/2015/08/26/odd-big-ben-idJPKCN0QV02G20150826

( 当ブログ過去関連記事一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/MYBLOG/yblog.html?m=l&sv=%A5%D3%A5%C3%A5%B0%A5%D9%A5%F3&sk=1

アジア放送研究会は今月23日(日),『第37回近隣諸国放送研究フォーラム』 を開催した。
このフォーラムには数年来参加し聴講しているが,毎回発表される皆さんの興味深い調査・
研究に敬服すると共に,その内容は,私のBCLライフに大いにプラスとなっている。
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/34701645.html

今年,『アジア放送研究会』 からお声掛けがあり,『モンゴルの声日本語放送について』 と
題して話す機会が与えられた。山下透会長,近藤哲也理事長初め,会員の皆さんのご厚意に
感謝申し上げたい。
また,会員の青木茂紀さんからは,『モンゴルの声』 日本語放送の1989年1月20日の放送
開始初日の音源をご提供いただき,拙い語りをビシッと引き締まった内容にすることができた。
改めて御礼を申し上げたい。

私は,1950年代後半から,海外からの放送に興味を持ち始めて,短波放送を聴いていたが,
進学,就職,結婚と続く中で,次第にラジオから遠ざかってしまった。所謂 『BCLブーム』 と
呼ばれた時代,1970年代,80年代はほとんど海外放送を聴いていない
ところが,職場で,ちょっと手にした業界誌に載っていたコラムに,『人間,定年退職後に備えて,
一人で出来る趣味を持たないとダメだ』 と書いてあるのを読み,『それはBCL以外ない!』 と
思い,1994年にBCLを再開した。ほぼ20年間のブランク経てBCLを再開,再開から20年,
現在に至っている。

当日の講演小稿に若干加筆したものを,以下に紹介する。
不足,不正確な個所があれば,忌憚のないご指摘をいただけると有難い。
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              ≪モンゴルの声日本語放送について≫                            
◆はじめに
わが国の新聞,テレビ,ラジオ,インターネットでは欧米諸国からの情報は溢れているが,それに
比べて『モンゴル』という国に関する情報は意外に少ない。そして,同国がわが国と同じアジア地域
に位置しながら,中国や韓国に関する情報量に比べてかなり少ないと言う印象もある。

モンゴルは 『チンギスハーンの国』 であり,大相撲で活躍する力士の多くがモンゴル出身であること
などは広く知られているが,同国の歴史や政治経済,芸術文化,風俗習慣などについては多くを
知らないというのが現実であると思われる。

その中にあって,短波放送 『モンゴルの声』 日本語放送は,同国からの貴重な情報源の一つという
ことができる。最近では,インターネットを通じてアーカイブ番組を聴き,様々な文字および画像などの
情報も読むことができるようになっている。

2014年は,『モンゴルの声』 にとって記念すべき一年であった。
同局は,運営母体であるモンゴル公共ラジオ・テレビ局の設立80周年,海外向け放送開始50周年,
日本語放送開始25周年を祝い,日本語課では局内で祝賀のイベントを行ったほか,在日モンゴル
大使館において,公式には日本で初めての開催となる 『リスナーの集い』 を行った。

◆沿革
1930     『モンゴル公共ラジオ局』 開設を政府決定
1931     ロシアに留学して 『ラジオ放送』 について学習した技術者がラジオ機器を母国に持ち帰り,
        5月1日19時に初めて放送が流れた(蒙,露,中)
        人々は広場や遊園地などの屋外スピーカーで,放送を聴いた
1933     ラジオの放送時間を増加(旧ソ連と協力協定を締結)
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1934-09-01 モンゴル公共ラジオ局設立(放送局の公式見解)
         大型ラジオスタジオが建設され,9月に全国放送が実現
         当時のラジオ受信機はモンゴル全土で1700台
         (以後30年間の『ラジオ』の動きは把握できず)
1964-01-01 モンゴルラジオ・テレビ委員会設立
1964-09-01 海外向け『ラジオ・ウランバートル』放送開始(蒙,露,中)
         中国語番組は,当時,ロシア(ソ連)と親しくしていたモンゴルを,中国が批判をしていたので,
         中国に対するプロパガンダ放送と言う側面もあったと言われる。
1965-01-29 英語放送開始
1972     モンゴルラジオがABU(アジア太平洋放送連合)に加盟
1972-02    日本とモンゴルが外交関係樹立
1989-01-20 日本語放送開始
         (当初は週2日,やがて3日,4日となり,現在は毎日放送)
1990-03    モンゴルは複数政党制を導入し,社会主義を事実上放棄
1992-02    国名を『モンゴル国』に変更
1997-01-01 局名変更(ラジオ・ウランバートル ➡ モンゴルの声)
2000-2004頃  『BSデジタル放送』でも日本語番組を放送(具体の期間は不明)
2002-07-07  『JSWC創立50周年』記念番組を放送
            (『日本短波クラブ創立50年記念誌』より引用)
            山田耕嗣会員がモンゴルを訪問され,放送局に直接交渉してくださった結果,
            JSWC50周年を祝すメッセージが7月10日の英語放送で実現した。日本語
            番組は首都圏では受信状態が最悪で確認できなかったが,7月7日の21時
            25分頃,JSWC50周年のメッセージが出たとの受信レポートが来ている。
2006-11-01 川崎 眞 さん(JICAシニアボランティア・日本語専門家)死亡
         住いのマンションにいるところを強盗に襲われた。日本の新聞などでも報道された。
2008-08-25 BCL評論家・山田耕嗣さん死去(8月19日)を報道
2009-12-17 『BCLの日』記念番組を放送
2002       この年時点で,FM放送局の数は40以上
         『モンゴル公共ラジオ局』はFM放送を3チャンネル保有
2011       番組制作 テープ収録➡デジタル化(作業時間短縮)
2012-09-30 『JSWC創立60周年』記念番組を放送
2014-01-20 モンゴルの声・日本語課設立25周年記念イベント開催 (※注1)
2014-09-01 モンゴル公共ラジオ局設立80周年を迎える
2014-09-01 モンゴルの声・海外向け放送開始50周年を迎える
2014-09    露プーチン大統領がモンゴル訪問,『モンゴルの声』露全土で聴取可能となる協定締結
2014-10-11 初めての『日本語放送リスナーの集い』開催 (※注2,注3)

        ※注1.『モンゴルの声』特設サイト『モンゴルの声ラジオ局日本語課設立25周年』及び
             アジア放送研究会『月報』2014年9月号
        ※注2.アジア放送研究会『月報』2014年11月号及び日本短波クラブ『SW DX GUIDE』
             2014年12月号
        ※注3.2004年9月11日,三重県のFM局で研修中の日本語課スタッフ,ボヤナーを囲む
             『リスナーの集い』を計画。(日本BCL連盟『My Wave』2004年8月号)

◆『モンゴルの声』の現状
  『モンゴルの声』の英文サイトでは,同局の現状を次のように紹介している。
   ( 2014-12-26付 http://vom.mn/i/7684
 ・ 5ヵ国語(蒙,英,中,露,日)で,一日4時間放送(※ 注4)
 ・ 40以上の国と地域から,年間約3000通の受信報告とお便りが届く。
 ・ 番組は,豪,英,米,アルゼンチン,バングラデシュ,ブラジル,独,デンマーク,カナダ,パキスタン,
  シンガポール,フィリピン,ニュージーランド,スリランカ,スウェーデン,インド,日本などで聴かれている。
 ・ リスナーズクラブは,大阪,ニューデリー,天津などで活動していて,定期的に受信状況をリポートしてくる。
 ・ 放送局舎の4階に海外放送部門があり,5つの言語部に記者,通訳者,編集者を合せて20人が勤務。
  (2009年当時の状況) (※ 注5)
 ・ 放送局の建物は,首都ウランバートルの中心部から車で10分ほどの Huvisgalyn Zam と言う所にあり,
  旧ソ連の援助で1988年末に完成した。4階建で,国内向けと海外向け両ラジオ部門,それにテレビ部門
  が入っている。(※ 注6)
 ・ Khonkhor送信所(ウランバートルの東25km)から250kW送信機を使って電波を出している。(※ 注7)
 ・ アーカイブは,2013年7月14日放送分から聴取可能,一部欠落あり

        ※注4.2015-08-01現在,ロシア語番組はインターネット放送のみとなっている。
        ※注5.2009-10-02 放送の番組。
        ※注6.日本BCL連盟『My Wave』1998年9月号から引用。
        ※注7. Wikipediaによれば,送信機は1960年代に設置されたロシア製の100, 250, 500kWの
              カーテンアンテナとある。
             また,三才ブックス刊 『BCLライフ』 2011年版によれば,『この送信機は,1964年
             開局当初のハンガリー製のものを使っているとみられる』 とある。

◆日本語課の現状
  『モンゴルの声』の放送および年賀状などを総合すると,日本語課の現状は概ね次のとおりである。
 ・ スタッフ  ボルガン課長さん,グァッツェツェグさん,オトドゥ・ゲルさん,
  アル・ゲルさん(研修生),金井伸子さん(専門家)
  ボロルトヤさん,ジャルガルマーさんは育児休暇中
  バヤルさんは新潟大学に留学中
 ・ 放送時間  30分番組を一日2回放送
    19:30-20:00 JST 12015 kHz (2015-08-06 12000kHzを変更)
    24:00-24:30 JST 12015 kHz
 ・ 番組編成  平 日 : モンゴルの文化や伝統習慣,歴史,政治経済,社会情勢など
          金・土 : 音楽番組『ミュージック・ゲル』(長唄,民謡,ポッフなど)
          日 曜 : 質問回答番組『ウィークエンド・スペシャル』

≪2015年8月第一週の例≫
月曜日 ニュース,気象情報,音楽,モンゴルの政党と選挙
火曜日 ニュース,気象情報,音楽,臓器移植手術の実情
水曜日 ニュース,気象情報,音楽,JICAの活動について
木曜日 ニュース,気象情報,音楽,モンゴルの結婚式
金曜日 ミュージック・ゲル
土曜日 ミュージック・ゲル(金曜日の再放送)
日曜日 一週間の天気,音楽,ウィークエンド・スペシャル

◆日本語課オフィスの一日の動き
 『日本語課オフィスの一日』は,次のようなものである。(2009-05-17 放送の番組)
 ・原則として,朝9時までに出社。
 ・出社後,直ぐ,毎日のニュース原稿と番組の原稿を作り始める。
  ただし,インタビューや取材がある場合は,その後に作業を開始する。
 ・専門家の金井さんは午後1時頃に出社し,モンゴル人スタッフが書いた原稿を正しい日本語に直す。
 ・昼休みは午後1~2時であるが,仕事の都合や空腹状態により柔軟対応。
 ・午後2時頃から,番組の収録を開始。30分番組の収録には50分間から2時間を要す。
 ・収録を終えると,翌日の番組や次の番組の原稿を書き始める。取材に出掛けることもある。
 ・退勤時刻は午後6時だが,8時,9時まで仕事を続ける日も少なくない。休日に流す番組は,前日
  までに制作しなければならないので,前日の退勤時刻は相当に遅くなる。
 ・普通の公務員とは違うので,番組の放送時間や収録時間を見ながら,休憩時間や退勤時刻は
  柔軟に対応している。

◆受信報告の数,お便りの数などについて
 『モンゴルの声』の各言語課に寄せられる受信報告やお便りの数は,次のとおりである。
 (2009-05-17 放送の番組)
 ・ 5言語の中で,リスナーからの受信報告やお便りの数が一番多いのは日本語課。
 ・ ロシア語課とモンゴル語課のお便りは,郵便よりメールが多い。
 ・ 中国語課と英語課のお便りは,メールを中心に200~300通。
 ・ 日本語課には,1年間に平均で400~1000通(週平均で18~25通)の受信リポートとお便り。
  メールで送っているリスナーも沢山いる。

◆今後の課題など
 (1)受信状態の改善,番組編成などに関するもの
  ・ 放送時間,周波数,送信出力,送信波の指向性等の再検討 (※ 注8)
  ・ 『庶民のホンネとユーモア』が感じられる番組の制作
  ・ 『モンゴル語講座』の開設
  ・ 『お便り紹介番組』の新設(2014-01-09 放送で否定)

   (※ 注8)2013年3月1日に,それまで18時から放送されていた日本語番組が,19時30分からの
   放送に変更された。周波数は12085kHzで変更はなかった。
   本年,2015年の3月末になると,ラジオオーストラリアの放送が,この時間帯に同じ周波数を使い始めた
   ために,激しい混信を起こす地域が多くなった。そこで,『モンゴルの声』では,5月1日から12000kHzで
   放送することに変更した。
   しかし,この12000kHzという周波数は,また,別の問題を抱えてしまう。中国チベットからの放送と混信
   すると言う事態になった。
   7月24日の試験放送を経て,8月6日から12000kHzは12015kHzに変更された。
   この,12015kHzと言う周波数,19時30分からの放送と24時からの放送,両方に使われているが,
   19時30分の方は,今のところ,比較的良好に受信できているようである。
   ただ,24時からの放送は北朝鮮の放送と混信して全くダメ,という状況が続いていた。ところが,『幸いに』
   と言うか,本年8月15日,北朝鮮が『標準時間』を30分繰下げると言う政策を打ち出した。このために,
   この北朝鮮の放送の開始時刻も30分繰り下がりまして,結果として,混信状況が解消されると言う,珍しい
   現象を呈しているのが,現在の状況である
   何れにしても8月9日の番組によれば,『モンゴルの声』の技術スタッフも周波数の設定については関心が
   あるようで,国際会議に出席して協議する予定だ。その結果に注目したい。

 (2)ベリカード・グッズなどに関するもの
   ・ ベリカードの改善(絵葉書使用 ➡ ロゴ入り独自カード)
   ・ 『ロゴ入り』グッズの多様化を図る
   ・ 多種類の切手の貼付を継続する(最近はスタンプ多い)
   ・ 返信に書留便の要不要を再検討(国内郵便状況の不安定を配慮か)

 (3)ホームページに関するもの
   ・ 日本語ホームページの充実と適宜更新(英語版の方が日本関係情報が多い)
   ・ 日本語課スタッフのプロフィール紹介(2014-04-16の放送で前向き)

 (4)その他
   ・ メールでの受信報告にもベリカード発行を(2014-09-26放送で否定)
   ・ 通信体制の点検・整備(メールが届いていないのではないかとの指摘あり)
   ・ 日本語課の電話,FAX番号の公開を検討
   ・ ラジオ,ホームページでの広告掲載を検討(既にリーフレットに広告掲載)

 (5)リスナーにとっての課題
   ・ とにかく短波放送(又はアーカイブ番組)を聴くこと。
   ・ 出来るだけ多くの受信報告とお便りを送ること。

 (6)危機管理マニュアルの作成
   昨年10月の 『リスナーの集い』 は,当初,東京と大阪で開催することとなっていた。
   しかし,大阪での開催当日,過去最大級と言われる台風に見舞われ,その日の午前10時に
   会場が閉鎖されると言う事態に陥った。このため,大阪での 『リスナーの集い』 は,事実上,
   中止とせざるをえなかった。この開催中止情報をリスナーに伝える方法がなかった。
   様々なイベント開催にあたっては,『危機管理マニュアル』 を作成しておくことが必要である。

◆ 日本語課の連絡先
  郵便の宛先 : The Voice of Mongolia, Japanese Section
            C.P.O. Box 365
            Ulaanbaatar 211-213
            MONGOLIA
  E-mail   : mnb_vom @ yahoo.com
  ホームページ: http://jp.vom.mn/

◆ その他の話題
  ・ 『モンゴルの声』元日本語課長 トゥルムンフ・オドントヤさんの著作
   『社会主義社会の経験 - モンゴル人女性たちの語りから』 (東北大学出版会,2014年8月刊行)

  ・ テレビ局の日本取材(2015年3月)
   モンゴルのテレビ局UBSが,『日本の今』を紹介する番組を放映し,その映像を You Tube を通じて
   公開した。
   (取材チームの団長は,『モンゴルの声』日本語課長を務めたことのあるトゥムルバートルさんで,取材には
   同放送の日本人リスナーがコーディネートした)
     (1)『コミケ』をテーマにしたもの
      https://www.youtube.com/watch?v=h3u50n3GrM0
     (2)『モンゴルの声』をテーマにしたもの
      https://www.youtube.com/watch?v=KFYTMjg4KBY

◆ ODA(政府開発援助)関連(参考情報)
  (1)モンゴルの『短波ラジオ放送網整備計画』(外務省 2002年6月17日)
   http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h_14/020617_3.html
  (2)国立ラジオ・テレビ大学教育機材整備計画(JICA 2010年9月)
   http://www.jica.go.jp/oda/project/1060520/index.html
  (3)モンゴル国営放送番組ソフト整備計画 (JICA 2014年3月)
   http://www.jica.go.jp/oda/project/1360870/index.html
以 上

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