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ポーランドは、「ピアノの詩人」などと呼ばれる、作曲家・ショパンを生んだ国である。
これに因み、国際空港の正式名称は「ワルシャワ・ショパン空港」である。

われわれが搭乗した飛行機は、オンライン・チェックインした時に座席確保が難しかった
ことから、団体客が多いのではないかと思われたが、実際に機内を見渡すと日本人客は
ほとんど見えなかった。

ところが、ワルシャワ・ショパン空港で飛行機を降りて、入国手続きの列に並んでいると、
偶然にも日本人の4人家族に出会った。小学生の小さな男の子が、われわれ夫婦が日本語で
話しているのを見ながら、何か話したがっていることが窺えたので、「こんにちは」と声を
掛けると、彼は堰を切ったように「お話」を始めた。

お姉ちゃんは「はにかみ屋」で寡黙。親も、初めのうちは彼に対して「静かにしていなさい」
と言って、われわれに気を遣っていたが、こちらから親に「お仕事ですか」と尋ねたことから、
この家族は仕事の関係でスイスのチューリッヒに住んでいること、子供たちは現地の学校に
通っていて、授業はドイツ語で行われていること、今回は、休暇をとって日本に一時帰国し、
ディズニーランドやユニバーサルスタジオなどを回って楽しんできたこと、ワルシャワで
乗り換えて、これからチューリッヒに戻る途中であることなどを話してくれた。

「ポーランドって、観光するところが多いんですか? 珍しいですね」と言われたので、
「最近は、日本からの観光客が多いそうですよ。われわれも、成田からワルシャワへ直行便が
運行されるようになったのを機に、訪ねることにしたんです」と答えると、「そうですか」と
驚いた様子だった。

彼らは「トランジット・エリア」へ、われわれは「バッゲージ・クライム・エリア」へ進む
ことになるので、入国手続きが先に済んだわれわれは、4人分の入国手続きで時間がかかって
いる彼らに、「お先に。お気をつけて」と声を掛けて、別れた。

(「ポーランド旅行記」一覧)
https://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1147858.html?m=l