観光客が列を作っていたので、われわれも、その列の最後尾に並んだ。
ガイドブックには「水曜日は無料」と書いてあり、ちょうどこの日は水曜日だったので、
チケットがなくても入館できるのだろうと思った。ところが、並んでいる人たちを見ると、
皆んな、手にチケットを持っている。
チケットを持っているということは有料なのかも知れない、「無料の曜日」が廃止されたの
かも知れない、それならばチケットを買わなければならないと思い、前に並んでいた学生風
の人に「チケットはどこで購入するのですか」と尋ねると、「あそこの門を入った所の横に
あるオフィスでもらえるよ」と教えてくれた。
オフィスに行くと、「無料」と印刷されたチケットを発行してくれた。
旧王宮について、ガイドブックは、次のように解説している。
王宮の歴史はワルシャワの歴史でもあると言われます。
かつては、王の住居だっただけでなく、国会が開かれたり大統領の執務室としても
使用されてきました。さらには、士官学校や国立劇場が設置されるなど、文化・政治・
経済の重要な役目も担ってきました。一時は、「ヨーロッパで最も美しい宮殿の一つ」
ともいわれたほど、バロック様式の豪華な内装だったものです。
大戦中は、「王の広間」の価値の高い調度品などは国外に持ち出されていたおかげで
難を逃れることができました。復元作業は1988年に完成しており、現在では、
当時のままの絢爛豪華な城内が見学できます。
城内では、その他にも、寄木細工や彫刻装飾が美しい家具、壁にかかったどっしりと
タペストリーの数々、金色の柱頭装飾がある緑の大理石の列柱などのある部屋、金色
を基調としたホールなど、どの部屋も見惚れるばかりの豪華さです。
様々な陳列物の中で、最も印象に残っているのは、「哲学者の間」にある「青い地球を背負う
クロノス像」である。「クロノス」とは、ギリシャ神話に出てくる大地と農耕の神だそうだが、
詳しいことは解らない。
(「ポーランド旅行記」一覧)
https://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1147858.html?m=l