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ワルシャワ旧市街にあるヨハネ大聖堂の隣りに、Warsaw Archdiocese Museumがあり、
その小ホールで「ショパンコンサート」が毎日、夕方6時半から開かれているというので、
聴きに出掛けた。
われわれが入場したのは、開始時刻の20分ほど前で、前の方に10人ほどが既に着席
していた。「どうせ、観客は少ないだろう」と思い、われわれは遠慮がちに、中ほどの席
に座ったが、それが良くなかった。開始時刻が近付くにつれて、大柄の人たちが次々に、
われわれの前の席に着いてしまった。このため、演奏者の姿を写真に収めるのに苦労した。
50席ほどあるホールは、最終的には30~40人ほどの観客で埋まった。

この日のピアノ演奏者は、Ewa Beata Ossowska さんである。
彼女は、ワルシャワ生まれのピアニストである。名門の国立ショパン音楽大学を卒業した後、
フランス政府からの奨学金を受けて、パリ・エコール・ノルマル音楽院の大学院に進んだ。
現在は、国内外でソリストや室内楽演奏家として幅広い演奏活動を展開していて、国際的な
ピアノコンクールでは審査員も務めているという。
http://www.chopinconcerts.pl/ewa-beata-ossowska.html

約1時間にわたり、10曲以上を聴かせてくれた。彼女が弾くピアノは、2018年に製造
された、日本の「KAWAI」(河合楽器製作所)の最高級グランドピアノである。
私は、歌を歌ったり、楽器を弾くのは全くダメだが、音楽を聴くのは好きなので、これまでも、
様々なコンサートやラジオの音楽番組などで、名曲の数々を聴いてきた。しかし、その知識に
疎く、メロディと曲名が一致しない。
だから、彼女が奏でるショパンの曲を聴いても、「この曲も、ショパンの作品だったのか」と
言う程度である。

彼女の名演奏は、たとえ音楽の知識に疎い者にとっても、聴く者の心を惹きつける。
演奏技能の素晴らしさも然ることながら、演奏する姿を見ていると、彼女の腕から手、そして
指先まで、筋肉が波打つようで、男性のように力強く逞しく、しかし、その滑るような動きと、
しなやかさには驚くばかりである。

演奏終了後、彼女の演奏を収めたCDの即売会があったが、「Cash only」とのことで、現金の
持ち合わせが少なかったわれわれは、CDを購入することができず、リーフレットに彼女の
サインをもらって、会場を後にした。

このコンサートのホームページには、Ewa Beata Ossowska さんを含めて、5人のピアニスト
が紹介されていて、その中の一人に、日本の上山真美子さんがいる。
http://www.chopinconcerts.pl/mamiko-ueyama.html
http://mamiczko.neostrada.pl/profile-j.htm

ワルシャワの街では、大きなコンサートホールだけではなく、教会やレストランなどで、毎日の
ように「ショパンコンサート」が開かれているという。われわれが鑑賞したコンサートのホーム
ページのトップページは次のとおりである。
http://www.chopinconcerts.pl/

(「ポーランド旅行記」一覧)
https://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1147858.html?m=l