ある。館内には、ポーランドを初め、アフリカやオセアニア、アメリカなど世界各国
の民具や衣装などが展示されている。
http://ethnomuseum.pl/
私にとっては、館内で展示されている、ポーランド各地の農村や漁村の人々の遠い祖先が、
豊かな暮らしの中から生み出した民具の数々は、わが故郷山形県の寒村で、つい50~60
年前まで使われていた民具と非常に良く似ていて、特に興味深いものであった。
遥か昔に、ポーランドと日本の寒村を結ぶ、何らかの形で生活文化の交流があったのか。
あるいは、人間の考えることは、洋の東西を問わず、同じだと考えるべきなのか。
写真左上は、脱穀した籾などに混じっている藁クズなどを、風の力を利用して吹飛ばし、
食べることのできる穀物だけを選別する「唐箕」と思われる。
写真右上は、稲藁を編んで作った「藁沓」か「藁草履」の類と思われる。雪国・山形
では、雪の上を歩くときに滑らないようにするため履いていた。また、田植えの季節
に畦道を歩くときは、これを履かないと、すってんころりんとなる。
館内の一角で、企画展「韓国の家屋・民具」が開催中で、韓国の伝統的な家具などが
展示され、韓国家屋の居間や台所に様々な家具が置かれていた。
左下の写真は、箪笥、屏風、文机、小さな鏡などである。
右下の写真は、籠であろうか。これで人を運んだのか、物を運んだのか、わからない。
異国を旅行していて、思わぬところで、東アジアの、特に、韓国の歴史や文化に触れる
ことができ、何か心の安らぎを覚えた。
韓国語や日本語のパンフレットはなかったが、英文のパンフレットがあったので持ち
帰り、帰国後、韓国KBSの日本語放送宛に、このパンフレットを送ったところ、
お便り紹介番組「玄界灘に立つ虹」の中で、私のポーランドリポートを読んでくれた。
もう一つの、旅の想い出となった。
(「ポーランド旅行記」一覧)
https://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1147858.html?m=l