高速鉄道に乗って2つの地方都市を訪ねることにした。10日後には、ワルシャワに
戻ってくる予定である。
「ポーランドパス」と呼ばれる周遊券を、日本出発前に鉄道会社の日本代理店を通じて
購入したが、現地で使用開始する前に「Validation」(有効化手続き)を済ませることが
義務付けられている。
ワルシャワ中央駅の窓口で、手続きをしようとしたところ、英語が解らないらしく、否、
私の下手な英語が通じなかったのかも知れないが、「こんな切符は扱ったことがない」と
言った感じで、パスは突き返された。窓口は10ヵ所ほど並んでいて、その両端に案内
窓口があるので、両方の案内窓口に行ってみたが、同様だった。
ここの窓口では近距離の普通列車の切符だけを発売しているようで、全く相手にされず
「どこで、有効化手続きをすれば良いのか」と、途方に暮れてしまった。
ところが、窓口が並んでいる大ホールの反対側の隅に、英語の「Information」の文字が見えた。
早速、そこに行ってみると、20人以上の人が順番待ちをしていた。お客の会話に耳を澄ませて
聴いていると、長距離の国際列車などの切符や時刻などを相談しているお客が多い。
われわれが必要としている、「Validation」の手続きが、ここで出来るかどうか不安もあったが、
じっと我慢して待った。その甲斐があって、幸いにも拙い英語が通じ、窓口の女性は、周遊券の
右下に、事務的にバン、バーンとスタンプを押してくれた。しかし、ニコリともしない。
われわれの周遊券「ポーランドパス」は、使用開始日から1ヵ月間有効で、その間に、予定に
合わせて3日間だけ乗車できると言うものである。ただし、1日に何回乗っても構わない。
この周遊券を使って、先ずは、ポーランド北部の港町、グダンスクに向かう。
(「ポーランド旅行記」一覧)
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