1980年代のポーランドにおいて、民主化運動の中心となった「連帯」の
ワレサ委員長を生んだ地である。
ワルシャワから2時間45分、高速鉄道・EIP3510号は、定刻11時
23分にグダンスク中央駅に到着した。この列車の終着駅は、グダンスクから
30分ほどのグディニアであるが、かなりの数の客がグダンスクで降りた。
「中央駅」ということで、大きい駅を想像していたが、降り立ったホームは1本
だけで、高速鉄道の上り下りの列車が停まるだけである。「えっ?」と思って、
周りを見渡すと、かなり向こうに、普通列車専用と思われるホームがあり、人々が
電車が来るのを待っている様子が見えた。
普通列車のホームに行くにも、駅の外に出るにも、ホームから一旦地下に下り、地下
通路を通らなければならない。
しかし、、エレベーターもエスカレーターも故障しているらしく、ロープが張られて
いて動いていない。スーツケースを持って階段を下り、天井が低く、薄暗い地下通路
を通って、今度は階段を上がる、やっとの想いで駅の外に出た。
外に出ると、大きな通りを挟んで、向かい側に、われわれの宿泊するホテルが見えた。
近くて良かったとホッとし、振り返って駅舎を仰ぐと、古いレンガ造りで、昔風の、
否、ロシア風と言った方が良いかも知れない、風格のある駅舎が構えている。
(「ポーランド旅行記」一覧)
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