イメージ 1

欧州諸国を鉄道で旅行する場合は、"EUROPEAN RAIL TIMETABLE" が必携である。
しかし、この時刻表は高価であり、今回の旅行のように一つの国だけを旅行する時は
限られたページしか読まないので、われわれは市立図書館で借りてきて、必要箇所を
コピーして持参した。

北部の港町グダンスクから、首都ワルシャワを経由、南部の古都クラクフまで、高速
鉄道に乗った。日本で言えば、仙台から東北新幹線で東京に出て、東海道新幹線に乗り
換えて京都に向かうようなものである。
ワルシャワで乗換えることなく、グダンスクからクラクフまで直行する列車に乗りたい
のだが、時刻表ではグダンスク→ワルシャワ間、ワルシャワ→クラクフ間の時刻表が
別々に掲載されていて、ちょっと見ただけでは、直行列車があるのかどうか読み切れない。

そこで、旅行代理店に電話で教えを乞うと、時刻表に掲載されている列車番号の下に
クラクフの頭文字「K」のマークがついている列車がクラクフ直行の列車だと、丁寧に
教えてくれた。
日本の新幹線も、札幌駅から鹿児島中央駅まで、乗り換えなしの直行で走ったら、面白い
だろうと思われた。

グダンスクを8時47分に発ち、クラフクには14時16分に到着する。約5時間半の旅
である。われわれの乗る列車は始発がグディニアで、空席が目立つままグダンスクに到着
したが、そこで、われわれを含む相当数の客が乗車すると、ほとんど空席はなくなった。
出発した時には、空は晴れ上がっていたが、南下するに従って、雲行きが怪しくなり、次第
に雨が降り出した。

発車して間もなく、5日前の乗った時と同様に、簡単な朝食がサービスされた。
われわれの乗った車内では、残念ながら、今回もインターネットが通じず、私はコーヒーを
飲みながら、車窓の移り変わりを楽しみ、連れ合いは、いつも持ち歩いている文庫本を読ん
で、時間を過ごした。

お昼前にワルシャワ中央駅に到着すると、ほとんど全員が降りてしまい、代わりに乗り込んで
きた乗客は2~3人で、車内はガラガラ状態になった。
新たに乗車した客に、ランチ(と言っても、朝食と同じもの)が配られた。ワルシャワで
降りることなく、通しで乗り続けているわれわれにも、新規の乗客と同じように配ってくれ
るかなと期待していたが、ちゃんとチェックされているようで、そうは問屋が卸さない。
それでも、飲み物だけは自由に幾らでももらうことが出来た。有料のランチを頼むことも
出来たが、ずうっと座りっ放しではお腹も空かないので、自分で持ってきていたドーナツを
食べて、昼食代わりにした。

(「ポーランド旅行記」一覧)
https://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1147858.html?m=l