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「アパートメントホテル」と言っても、建物の全室が客室なのではなく、幾つかの
部屋を旅行客などに使用させるスタイルである。客は、アパートの住人と同じ日常
生活をして過ごすことになる。

チェックインを済ませて、指定された部屋に向かった。
われわれの部屋は、受付のある棟の2階だったが、一旦中庭に出て、別の入口から
建物に入らなければならない。その入口で、ドアの横にあるチェックセンサーに、
キー付属の磁気媒体の丸いタグをかざして、緑のランプが点灯すると、入口のドアが
開く。
エレベーターで2階に上がる。部屋のドアには鍵穴が上下に2つある。別々の型式で
両方を解錠しないと、ドアは開かない仕掛けになっている。この部屋は、キーが錆びて
しまったのか、それとも違う部屋のキーだったのか、とにかくキーが動かない。

受付デスクに戻って、キーが動かないことを伝えると、隣りの部屋の防災センターの男性
スタッフが同行してくれて、彼も苦労しながら、何とかドアを開けてくれた。鍵穴と内部
が錆びていたのかも知れない。

ドアを開けると、先ずは、ダイニング・キッチンである。
隣りの部屋は、リビングルーム兼ベッドルームである。
一つの部屋だが、真ん中に木枠に入った50インチくらいの大型テレビがあり、それが
リビング・スペースとベッドルーム・スペースを分けている感じである。
その奥に、洗面所とシャワールームがあり、洗濯機も置いてある。
何れも、その広さにはビックリしてしまった。「ウサギ小屋」に住んでいるわれわれは、
こんな広いスペースでは、フワフワと浮遊しているようで、落ち着かない。
しかし、人間とは不思議なものである。一日、二日すると、次第に慣れてきて、自分の
居場所が自ずと定まってきた。

(「ポーランド旅行記」一覧)
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