イメージ 1

ワルシャワのアパートメントホテルのチェックアウトは、極めて簡単である。
部屋のキーを、郵便ポストに入れれば、それでOKである。

スーツケースを牽きながら、路面電車でホテル前からワルシャワ中央駅まで
2区間だけ乗り、中央駅から空港までは近郊鉄道に乗る。
空港駅に近づいてきたころ、今回の旅行では初てとなる、車内検札を経験
した。乗車券を持っていなかったり、持っていても、有効期限切れの切符
だったりすると、高額の罰金が科せられるので、旅行中は常に注意を払って
きた。われわれの切符は、前日の午後に購入した「24時間切符」で、予定
どおりに行動していたので、残り1時間ほどの余裕があり、セーフである。

車内検札の車掌は、ショートヘアカットの颯爽とした若い女性で、彼女の
テキパキとした仕事ぶりには、「不正乗車は絶対許さない!」という威厳に
溢れ、、乗客を威圧するような雰囲気が漂っていた。

ポーランド航空のチェックインデスクでスーツケースを預けた後、空港内の
レストランでスープを食べ、腹ごしらえをした。これで、ポーランド風味の
スープともお別れである。

保安検査を済ませた後、方向指示のサインに従って、所定の搭乗口に向かった。
しかし、何かヘンである。「出国手続き」を経ないまま、搭乗口に達してしまった
のだ。
われわれを含めて20名前後の乗客が搭乗口前のベンチに座って待っていたが、
間もなく空港職員がやってきて、「一旦、待合スペースから出て、出国手続きを
済ませて、向こうの入口から入り直してください」と案内し始めた。
保安検査から出国手続きに至る、乗客の導線のベルトと「通行止」のベルトの
張り方に不手際があったのだろうと思われた。

様々な想い出を胸に、機内に進んだ。
これからの楽しみは機内食である。私は、ポークとサフラン米を、連れ合いは
ターキーとパスタを頼んだ。飲み物は、白ワインとビールを交互にもらった。
往路便ではプラスチックのナイフとフォークだけだったが、復路便では割り箸が
付いていて、日本人には嬉しいサービスである。

もう日本に帰るだけだから、少々酔っても大丈夫である。思う存分に食べ、かつ
飲んだ。食事の後は、私は深い眠りに入った。連れ合いは、座席前のモニターで
日本映画を観ていたようだ。

(「ポーランド旅行記」一覧)
https://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1147858.html?m=l