イメージ 1


1945年8月15日、日本の敗戦を知らせる、天皇の「玉音放送」を受け、
山形新聞は「号外」を発行した。題字は「山形新聞」となっているが、題字の
下には「朝日新聞、讀賣報知、毎日新聞」とある。戦時中の用紙不足のため、
4紙が同一の紙面構成で発行したのものであろうか。

見出しは、右から左へ横書きで「四國共同宣言を受諾」とあり、日本が「米英
支ソ四國」に対しポツダム宣言を受諾する旨通達したことを伝え、続けて、
「全く御異例のことに属することながら、十五日正午、畏き大御心より大詔を
御放送さらせられた」と報じている。
この号外は、先日、山形の生家の物置から見つけ出したものである。

なお、戦時中の新聞の号外については、立命館大学の小林宗之さんによる論文
「戦争と号外(2)—第一次世界大戦からアジア・太平洋戦争まで—」が参考に
なる。論文のP.88で紹介されている、作家の小田実さんの言葉は興味深い。
https://www.r-gscefs.jp/pdf/ce09/km02.pdf#search=%27