(旧)国際短波放送情報

海外からの日本語短波放送を中心に、メディア関連の様々な話題を紹介します

2010年02月

米VOAの日本語放送は,1970年2月28日の番組を最後に幕を閉じた。
あの日から,きょうで40年が過ぎた。
米国政府の広報庁が,東京の在日大使館の担当者からの情報を信用し,
日本ではもう短波放送は聴かれていない,日本語放送の使命は達した,
財政問題もある,などの理由から廃止を決定したといわれている。

あれから40年の時が流れ,VOAのウェブサイトは2月25日,東京特派員
のリポートを掲載して,日本の公的研究機関の調査によれば,日本の子供
の15%が貧困状態にあり,政府の対応も十分ではないと,報じている。
http://www1.voanews.com/english/news/economy-and-business/Japanese-Child-Poverty-on-the-Rise-85359032.html

これは,国立社会保障・人口問題研究所の阿部彩さんが日本外国特派員
協会で講演したときのリポートと思われる。
http://www.fccj.or.jp/node/5348

当ブログ子は,このニュースをVOAのウェブサイトで見つけたことに,ある
種の感慨を覚える。

国内で報道されるニュースでも,余りに日常的過ぎるために,聴き流して
しまったり,関心を持たなかったりする場合もあるが,外からの報道を耳に
して,ハッとする場合が少なくない。

外国からの放送あるいは報道は,われわれ日本人にとって,自分たちを
映す鏡となることがあるのではないかという想いがある。
その鏡の役割を担って,米VOA放送の日本語番組が復活することを願う。

( Myコラム 過去記事一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/90339.html?m=l

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1990年代に発行されていた,米国の宗教系放送局のものを紹介しているが,
今回からはグァム送信の KTWR のカードである。

同局の日本語放送 『太平洋の声』 は,1977年から2007年まで続いたが,
放送終結の理由は,経済的な問題であったと言われている。
英語などによる番組は,現在でも放送されているようだ。

当ブログ子は,1990年代半ばにBCLを再開し,この局には良く受信報告を
送った。時々はお便りが紹介されたり,韓国KBSと同様に誕生日にはお祝い
メッセージを放送してくれた。2004年には 『しのぴろの教えてBCL』 という
番組に出演したが,今となっては懐かしい想い出となった。

受信報告を同局の東京オフィスに送ると,放送局側のリスナーに対する配慮
だったと思われるが,返信のベリカードはグアム島から航空便で送られてきた。
カードには,アメリカの郵便切手が貼付され,グアムの消印が押されているので,
その 『外国郵便』 が待ち遠しかった。
  
( 1990年代ベリカード : 過去記事一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1031160.html?m=l

( 2010-02-28 情報更新 )
下記の情報に関して,2月28日の再放送を聴いたところ,
『ロシアの声』 日本語課に入局した新任アナウンサーの名前は
『さとう・よしみ』 さんであることが確認できた。
なお,漢字表記は,今後,同局のウェブサイトなどで紹介される
ものと思われる。
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『ロシアの声』 日本語放送に,このほど女性の新任スタッフが入局して,
2月27日放送の 『お便りスパシーバ』 に日向寺チーフアナ,後閑アナと
共に出演した。

受信状態が芳しくなく,名前は正確に聴き取れなかったが,日向寺さんとの
遣り取りは次のようなものだった。(敬称略)

■ 番組のスタート
日向寺 : きょうは,とても嬉しい,一足早い春のニュースと言いますか,
   フレッシュなニュースからお伝えしたいと思います。
   今週,私ども,ロシアの声に,新しいスタッフが入局いたしました。
   先ずは,簡単な自己紹介をお願いします。

新任アナ : リスナーの皆様,初めまして。 ○○○○です。
   岩手県盛岡市の出身です。つたない新人ではありますが,これから,
   どうぞ,よろしくお願いいたします。

日向寺 : また,『モスクワ・ミュージック・マガジン』 の時間などで,皆さん
   からのご質問を元に番組を作って,いろいろなことを訊いてみたいと
   思っていますので,どうぞ,よろしくお願いいたします。

■ 番組のエンディング
日向寺 : きょうはですね,冬を送り,春を迎えるというか,新しいアナウン
   サーである○○○○さんを迎えて,第1回目の放送でしたけれども,
   きょう,お便りを読んでもらいましたけれども,第1回目の感想はどう
   でしたか。

新任アナ : 緊張の中で,あっという間に,時間が過ぎてしまいました。
   早く慣れるように,これからも頑張って行きたいと思います。

日向寺 : 皆さんも,どうか,応援していただければと思います。
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( 当ブログ子 : 注 )
新任アナウンサーの名前は,『かとう・よしみ』,『さとう・よしみ』,『かとう・
いづみ』 のように聴こえたが,明確には聴き取れなかった。
28日の再放送で確認したいと思っているが,『ロシアの声』,あるいは
リスナーズクラブ 『ペーチカ』 のウェブサイトでも,近日中に紹介される
ものと期待している。

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HCJB日本語放送から,February 2010 のベリカードが届いた。

デザインは,1月29日に暴風雨の被害を受けたHCJBオーストラリアの
東アジア向け送信アンテナの写真と,淀橋教会の峯野龍弘主管牧師の
ポートレートを配したものとなっている。

アンテナ被害により,日本語放送は一時停波の事態に至ったが,現在
は復旧しており,今朝 (27日) の放送も当地では良好に受信できている。
しかし,手違いがあったと見えて,日曜日の番組が放送されているのは
残念である。

又,今回の返信には 『祈りの友のみなさまへ』 が同封されており,同局
の尾崎一夫さんが体調を崩して入院し,手術治療を受けたたものの,
数日で退院して,今は回復に励んでいると記されている。

この他,『お便りの中から』 では,BCL復活組のリスナーからのお便り,
番組に対する感想文などが紹介されている。
更に,上記のアンテナ被害状況及び今後の放送予定,ハイチ大地震で
活躍するHCJB医療チームの動きなどを伝える,ニュースレターも同封
されている。

同局の放送予定は,次のサイトで告知されている。
http://japanese.hcjb.org/SW_Schedule/SW_Schedule.html

毎日新聞2月25日付夕刊 (東京本社版) のラジオ面コラム 『放送 一筆啓上』 で
北林康彦さんが,2月18日にNHKで行なわれたシンポジウム 『女性放送人40人
の全仕事 ~ ラジオの未来』 の模様を書いている。

このシンポジウムでは,放送に関係している女性3人が参加し,3人は音声だけで
伝えるラジオを 『脳に』 『心に』 『会話に』 効くメディアだと表現し,魅力を語ったと
紹介している。

そして,送り手と受けてがキャッチボールできる数少ないメディアだけに,ラジオを愛
する彼女たちにエールを送りたいと,結んでいる。
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( 当ブログ子 : 注 )
このシンポジウムは,日本女性放送者懇談会 (SJWRT) が主催したもので,同会の
ウェブサイトは,次のとおり。
http://sjwrt.org/

又,シンポジウムについては,次のサイトに掲載されている。
http://www.sjwrt.org/data/40-5chirashi.pdf

英BBCは,そのウェブサイトの数を半分に減らし,ラジオ局2つも閉鎖,
スタッフと予算を25%カットすることになるだろうと見られていることを,
英タイムズ紙が報じたという。
オランダ放送の "Media Network weblog" が2月26日,AFPの情報と
して伝えた。
http://blogs.rnw.nl/medianetwork/bbc-to-close-half-its-website-cut-radio-stations-report

米議会下院の監視・政府改革委員会は2月24日,トヨタ自動車の
豊田章男社長を証人として招き,公聴会を開いた。

米VOA放送は25日朝 (日本時間),当然のことながらトップニュース
で扱い,同社長を "Akio Toyoda, Japanese car maker Toyota's
Chief Executive" と紹介し,"... testified on Capitol Hill" と伝えた。

一方,同局のウェブサイトの記事を見ると,"Toyota CEO apologizes"
との見出しで,同社長を "Head of Toyota's global operations" とも
表現している。

英BBC放送は,ラジオの放送は聴いていないが,同局のウェブサイト
の記事を見ると,ヘッドラインは "Toyota on Capitol Hill" で,同社長
を "Toyota Motor Corp President Akio Toyoda" と表現している。

トヨタ自動車の日本語ウェブサイトによれば,豊田章男氏の役職名は
『代表取締役社長』 となっており,英語ウェブサイトによれば,同氏は
"President and Representative Director" となっている。

"CEO" という言葉を良く耳にするが,これは "chief executive officer"
の略で,最高経営責任者あるいは代表執行役などと訳されている。

米国の議会は,当ブログ子などは "Congress" と習ったと記憶しており,
VOAやBBCが伝えるニュースでも,"Congress" が使われることが多い。

"Capitol Hill" とは,米国国会議事堂 (the Capitol) のある小さな丘を
指し,転じて,米国議会そのものも意味すると言われているが,日本
で言えば,国会議事堂や首相官邸の周辺地域を 『永田町』 と表現す
るようなものであろうか,それとも,米国一流の威厳のある表現なので
あろうか。

なお,英語の勉強は続く・・・。

IPサイマルラジオ協議会は2月24日,パソコンがそのままラジオ受信機となる
『 IP (Internet Protocol) サイマルラジオ』 の実用化試験配信を3月15日から
開始すると,正式に発表 した。
『日経ニューメディア』 のウェブサイトが,同日伝えた。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100224/345020/

今回の試験配信は,在京民放ラジオ7局と在阪民放ラジオ6局の地上波ラジオ
放送を,CMも含めてそのまま同時に,放送エリアに準じた地域に配信する
サイマルサービスだという。

なお,同協議会のプレスリリースは,次のサイトで読むことができる。
https://www.radiko.jp/static/pdf/20100224_001_pressrelease.pdf

また,2月22日付の 『映像新聞』 は,NHKと民放連が共同で,このような動き
を含む将来のラジオ放送のあり方について,幅広く議論するための意見交換会
を発足させたと報じている。
http://www.eizoshimbun.com/

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1990年代に発行されていた米国の宗教系放送局のベリカード。
今回は,サイパンのKFBSである。

この放送でどんな番組を聴いたのか,当ブログ子は記憶を取り
戻せない。受信記録も,散逸してしまった。

裏面には,次のような受信データが記されている。
  KFBS ON SAIPAN, A U.S. COMMONWEALTH
  LATITUDE 16.88 N.  LONGITUDE 147.3 E.

  THE STATION IS PART OF FAR EAST
  BROADCASTING COMPANY NETWORK.
  "Christ To The World By Radio"

  Confirming your report on 6/03/95
  at 1530 UTC on 9465 KHz ( 31 meter band ).
  Thank you for tuning us in !

  KFBS RADIO
  P O Box 209
  Saipan MP 96950 USA
  
( 1990年代ベリカード : 過去記事一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1031160.html?m=l

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東京都調布市の 『調布FM』 から,ベリカードが届いた。
極めてシンプルなデザインである。
同局のタイムテーブルも,同封されている。

実は先日,思い立って,当ブログ子の住む街にあるイトーヨーカドーの
屋上駐車場で,近隣のコミュニティFM放送の受信にトライしてみた。

木造の拙宅で聴くことのできるコミュニティFM放送は限られているが,
数10メートルの高さのビルで受信すると,驚くほど沢山の放送が聴こ
える。遠くに丹沢山系を望み,その向こうに富士山を仰ぐ。反対側は
関東平野がどこまでも続いているのが分かる。絶好のロケーションで
ある。

ポカポカ陽気の昼下がり,ビルの屋上で 『調布FM』 から流れてくる
平原綾香が歌う "Sailing my life" を聴いて,暫しうっとりとしていた。
もう一度聴きたいものだと思いつつ,数週間後,映画 『オーシャンズ』
を観ていたところ,そのテーマ曲だということを知り,ビックリした。
そんな想い出の残る,一枚のカードである。

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