(旧)国際短波放送情報

海外からの日本語短波放送を中心に、メディア関連の様々な話題を紹介します

2010年10月

ドイツのライン・マイン・ラジオ・クラブ (RMRC-Rhein-Main Radio Club) は10月23日,
アジア向けの特別放送を行なう。
日本短波クラブ (JSWC-Japan Short Wave Club) が,会員向け情報サービスで明らか
にした。

『セントヘレナ2010』 のキャンセルに伴うRMRCの特別放送は10月10日に実施された
ものの,受信状態が必ずしも良好でなかったため,改めて,アジア向けに再放送を行なう
ものである。

この放送の実施に当たっては,JSWCが協賛し送信料の一部を負担する。JSWC理事会
の承認を得た 『クラブ60周年の予行演習』 だという。

スケジュールは,次のとおり。
 放送日時 : 10月23日 日本時間 22:00-23:00 
 放送周波数 : 11640 kHz
 放送言語 : 英語
 送信所 : リトアニアの送信所から100KWで送信

受信報告の宛先は,次のとおり。
 郵便 : RMRC e.V. Postfach 700849,60558 Frankfurt am Main Germany
 e - mail :  mail@RMRC.DE (半角文字使用)

なお,JSWCでは e - mail でのみ,この特別放送の受信報告を受付ける。
受信報告には,JSWCのベリカードが送られる。
アドレスは,jswcqsl@live.jp である。(半角文字使用)
---------------------------------------------------------------------------------
この日は,もう一つ,注目すべき番組が放送される。

日本短波クラブからの情報によれば,トルコの VOICE OF TURKEY の英語番組
は,先日,アンカラで行われたEDXC年次総会でのインタビューを放送する。
10月23日,日本時間 21:30-22:30 に,15520kHzで放送される。

EDXC年次総会の模様は,日本短波クラブの会誌 "SW DX GUIDE" 11月号に
掲載される。

VOICE OF TURKEY は,日本語放送開始の計画を持っているので,その実現を
希望するという受信報告を沢山送ろうと,日本短波クラブでは呼びかけている。

なお,日本短波クラブへの入会および会誌 "SW DX GUIDE" の購読については,
jswchq@live.jp (半角文字使用) に問い合わせること。

AWR (Adventist World Radio) 日本語放送は,10月31日の朝の
放送をもって,短波での放送を休止する。

休止にあたり,同局は10月29日と31日は特別番組を予定している。
 ■ 29日は,今までのAWR日本語放送を振り返って,川越勝さんの
   トーク番組を放送する。
 ■ 31日は,『紙飛行機に乗せて』 のあべゆかりさんと 『まったり堂』
   の池田愛弥さんのトーク番組を放送する。

AWR日本語放送のウェブサイトは,つぎのとおり。
http://www.vopjapan.net/radio/awr/program/index.html

( 当ブログ子 : 注 )
この情報は,埼玉県在住の短波放送愛好家・岩沙一彦さんからいただ
きました。岩沙さん,有難うございます。
岩沙さんのブログ : http://blogs.dion.ne.jp/k_iwasa/
岩沙さんのHP   : http://www.geocities.jp/ka_iwasa/

『ロシアの声』 日本語放送で活躍した菅聡史アナウンサーは,近々退局することと
なっているが,10月15日に放送される 『MMM モスクワ・ミュージック・マガジン』
に出演し,9月後半から10月前半にかけて出かけた,アゼルバイジャン→グルジア
→アルメニア放浪の旅を,彼の地の民族音楽を挟みながら語るという。

同局の放送スケジュールは,次のサイトを参照願います。
http://www.geocities.jp/pechika041029/bangumijyouhou

( 当ブログ子 : 注 )
この情報は,同局リスナーズクラブ 『ぺーチカ』 事務局の松本卓也さんからいただ
きました。松本さん,有難うございます。

イメージ 1

BBCワールドジャパン社長の松田和司さんが6月6日,死去した。61歳。
松田さんは1949年山口県生まれで,国際基督教大学や米国の大学に
おいて,国際関係論及びコミュニケーション学を専攻した。

帰国後は,NHK国際局に入局し,英語アナウンサー兼プロデューサーを
務めた後,日本留学奨学金事務所 (在豪州事務局長),ユニセフ日本
委員会 (広報室長) などを経て,1995年にBBCワールドジャパンに
入社,2001年に同社社長に就任した。

『ラジオ日本』 では,1985年から1989年9月まで,『DXコーナー』 の
第3代目メインキャスターとして活躍した。お堅いイメージのあるDXer向け
の番組が,広く一般リスナーに親しまれるよう,相次いで新企画を打ち出
した。

ビギナー向けに 『ABC of DXing』, 国内のBCL・DXクラブを紹介する
『DXクラブ訪問記』, 国内のベテランBCLを紹介する 『OM探訪』 などの
コーナーをスタートさせた。

NHK国際局勤務時代の1984年8月から半年間は,BBC World Service で
研修を受けるため,渡英した。
又,1988年には北米のBCLクラブ 『ANARC』 の総会に,日本のメディア
番組担当者としては初めて,出席し取材した。取材リポートは 『DXコーナー』
で放送した他,月刊のメディア情報誌 『MY WAVE』 (1988年8月号) に
も寄稿した。

『DXコーナー』 は,1989年にアメリカの代表的なBCLクラブ 『NASWA』
の機関誌 "FRENDX" が行ったメディア情報番組批評で,5段階評価の 『B』
クラス (優秀,有益な番組) と,高く評価された。

松田さんの 『お別れの会』 は7月15日に都内のホテルで執り行われ,約
500名が参列した。BBC関係者を始め,NHKからは今井義典・副会長,
佐藤俊行・前国際放送局長,伊集院礼子・元チーフアナウンサーらが参列
した。

『DXコーナー』 に続く,後発のメディア情報番組 『メディアラウンドアップ』 の
関係では,同番組を担当していた嶋村匡躬・アシスタント・リライター(当時),
中田広明・コントリビューター兼放送ライター(当時),同番組への情報提供
などで連携関係にあった日本BCL連盟の紺野敦さんらが参列した。
--------------------------------------------------------------------------
( 当ブログ子 : 注 )
松田さんの死去については,『BBCワールドニュース メールマガジン』 で
報じられたが,松田さんがNHK国際局で大活躍されたことを承知していな
かったので,当ブログには訃報を掲載しなかった。

最近になって,日本BCL連盟の代表として,同連盟が発行するメディア
情報誌 『MY WAVE』 の編集長を務めた紺野敦さんから,松田さんの
死去に関する詳細な情報をいただいたので,ここに紹介することとした。
紺野さん,関連情報をいただき,有難うございました。

なお,現在 『MY WAVE』 は休刊中である。

イメージ 1

2007年に発行された 『簡単BCL入門』 (紺野敦/工藤和穂共著,CQ出版社) は,
順調に版を重ねている。
1970年代の 『BCLブーム』 に小中学生だった世代が,最近,ラジオ受信を復活し
始めていることも,少なからず影響していると思われる。

本書の著者の一人,紺野敦さんからの情報によれば,『簡単BCL入門』 が,このほど
福岡工業大学附属図書館で 『オススメ図書』 に選定されたという。
紺野さんは,『若い人たちに,少しでも興味を持っていただければ幸い』 と語っている。
http://www.lib.fit.ac.jp/tenji/tenji.html

なお,同書は 『アマゾン』 でも購入できる。
http://www.amazon.co.jp/

三才ブックス社は10月16日,『ラジオマニア2010』 を発売する。
本書は 『中波DXのバイブル』 と呼ばれることもあり,AM+FM+短波
ファンなら知っておきたい情報が満載で,付録は 『受信に役立つ手帳』
である。
http://www.sansaibooks.co.jp/cgi-bin/list.cgi?detail=442

( 当ブログ子 : 注 )
この情報は,埼玉県在住の短波放送愛好家・岩沙一彦さんからいただ
きました。岩沙さん,有難うございます。

HCJB日本語放送は10月12日,インターネット放送サービスを開始した。
同放送には,短波ラジオを持たない人たちから,どのようにすれば番組が
聴けるのかという相談が相次いでいたことから,短波放送を補完する形で,
このほどインターネットでの放送サービスを開始した。
http://japanese.hcjb.org/

サービス開始時点では,10月第1週と第2週の番組がアップされているが,
『短波放送の補完的なサービス』 であるため,短波での放送が済んだ番組を
不定期にアップロードすることになるという。

Radio Sweden は本年10月末を以って,短波による放送を停止して,
インターネット放送などに切り替える。これは,既に3月に発表されて
いた模様だ。同局のウェブサイトが告知している。
http://sverigesradio.se/rs/english/

告知の内容は,次のようなものである。
 Swedish Radio’s international broadcasts on short and medium wave
 will close down from October 31, 2010. This is part of a decision by
 Swedish Radio’s management on our output and distribution announced
 on March 16 this year.
 This means that from October 31, Radio Sweden’s programming in
 English will be broadcast nationally (on FM), as well as available on
 the Internet, and our podcast will be available here and on iTunes
 for downloading.

東急電鉄田園都市線たまプラーザ駅 (横浜市青葉区) の新商業施設 『たまプラーザテラス』 に
開設された,ケーブルテレビ 『イッツ・コミュニケーションズ』 のスタジオで,近くの新石川小学校
の5年生約110人がラジオ収録の仕事などを体験した。

朝日新聞電子版が10月7日,この話題を紹介した。
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000001010070002

『ロシアの声』 日本語放送に入局した新人アナウンサーのお名前は,
安本浩祥 (やすもと・ひろよし) さんであることが分かった。
リスナーズクラブ 『ぺーチカ』 のウェブサイトの 『歓迎メッセージ』
掲示板に,ご本人が書き込んだ。
事務局の松本さんからの歓迎メッセージに応えたものである。
http://www4.rocketbbs.com/141/matsu02.html

安本さんは,10月9日に放送された 『お便りスパシーバ』 に出演し,
概ね次のように自己紹介した。

▼ 現在,留学中で,来年8月まで滞在する予定である。
▼留学する前は,歴史や国際関係など,社会科学の学問に興味を
  持っていた。
▼ ロシアに来てみて,『ロシアのというのは理性では理解できない』 と
  いう言葉があるけれども,文学というもの,歴史も含めて,総合的な
  アプローチが重要なのではないかという想いがあり,最近は文学を
  中心に,アプローチしていきたいと考えている。
▼ (京都のリスナーからのお便りを聴いて) 『100m競走』 をやって
  いたことを想い出した。
▼ しかし,陸上は 『場繋ぎ』 的にやっていたもので,中心的にやって
  いたスポーツは 『馬術』 である。
▼ モスクワに来る前は,タシケントに1年間ほどいたが,そこでは,
  大学に登校する前に,ジーンズを穿いて馬に乗っていた。そのまま,
  大学に通っていくと,『馬臭い,馬臭い』 と言われたものだった。
▼ これからは,『馬に乗った助っ人』 ということで,黑い馬ではなく,
  『白い馬に乗った助っ人』 になれるよう,頑張りたいと思う。

( 当ブログ過去関連記事 )
  http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/27524718.html

↑このページのトップヘ