(旧)国際短波放送情報

海外からの日本語短波放送を中心に、メディア関連の様々な話題を紹介します

2011年10月

Radio Thailand は10月31日,大洪水の被害状況や同国政府が発表した
注意事項などを伝えていた。

在タイ日本国大使館は10月29日付けで,ホームページに 『バンコク都に
おける降雨・洪水被害に関するお知らせ』 を掲載して,タイにおける降雨・
洪水被害に関する情報発信の方法の一つとして,『NHKワールドラジオ
日本』 (短波放送) 及び タイFM放送局 による情報提供の準備を進めて
いる,と伝えた。
http://www.th.emb-japan.go.jp/jp/news/111029.htm

一方,日本外務省のホームページには,通常の 『渡航情報』 以外には,
短波放送による広報に関する情報などは,現時点では掲載されていない
模様である。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2011C349

又,NHKワールドラジオ日本のホームページにも,特段の情報は見当た
らない。
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/japanese/radio/program/index.html

10月31日の 『ラジオ日本』 を聴いてみた。
午前11時からアジア向けの放送が始まることとなっていたが,幾つかの
周波数では5分前の午前10時55分から送信が開始され,『海外安全
情報』 が流され始めた。11時からのニュースは,海外放送用のニュース
原稿で,トップはタイの洪水被害に関するものだったが,在留邦人に直接
呼びかけるようなものではなかった。
午後4時からのアジア向け放送も,ほぼ同様であった。

今後事態が深刻化することがあれば,『ラジオ日本』 を通じて,在留邦人
に直接伝える情報が発信されることになるだろうと思われるが,これ以上
被害が広がらないことを祈るばかりである。

英国の BBC 放送は同局のウェブサイト上に,2011年10月30日から
有効の新スケジュール表を掲載した。
http://www.bbc.co.uk/worldservice/schedules/frequencies/#east-asia

( 周波数等変更情報一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1032157.html?m=l

KBS日本語放送は10月31日,ニュースに続いて,11月7日からの番組改正に
ついてのアナウンスを放送した。
詳細は,同局のウェブサイトに掲載されている。
http://world.kbs.co.kr/japanese/about/about_notice_detail.htm?No=11301

( 2011-10-31 更新 )
月曜日に放送している 『週間経済フォーカス』 のキャスターは,ホ・ジヨン
(許智連) さんからチョン・ジョンリム (鄭定林) さんに交代することが,
番組の最後で伝えられた。
チョン・ジョンリムさん : http://world.kbs.co.kr/japanese/about/ana/ana20.htm
ホ・ジヨンさん : http://world.kbs.co.kr/japanese/about/ana/ana33.htm

なお,同局は10月30日から,午後6時台に 9805kHz の放送を新設した。

ラジオ国際放送の人気投票で,中国国際放送が第1位となった。
これは,日本短波クラブ (JSWC-Japan Short Wave Club) が,本年8月に
東京で開催された 『ハムフェア』 の来場者を対象に実施したアンケート結果で,
同クラブの会誌2011年11月号で発表した。

アンケートは,短波放送全体を対象としたものと,日本語番組を送っている放送
だけを対象としたものに分けて実施され,中国国際放送が両部門ともトップ。
同局は08年にトップを占めたものの,09年と10年は韓国KBSがトップとなり,
2年ぶりに返り咲いたことになる。

なお,全短波放送部門では,2位が韓国KBS,3位が英BBC,4位以下は米
VOA,ロシアの声,台湾国際放送,ベトナムの声などと続いている。

また,日本語放送部門では,2位が韓国KBS,3位がロシアの声,4位以下は
台湾国際放送,ベトナムの声,HCJB,チョソンの声などと続いている,

JSWCは同時に,インターネット放送,ラジオジャパン,コミュニティFM放送など
の聴取実態についても調査しており,アンケート結果については,会誌11月号
誌上で,同クラブ理事の大武逞伯さんが詳細に分析している。
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( 注 ) 日本短波クラブの月刊会誌 『SW DX GUIDE』 は,現在,紙媒体のものと
    電子媒体のものの両方が発行されており,毎号,興味深い記事が満載で,
    読み切るのに相当の時間を要している。

    同クラブの年会費は 4000円 (高校生以下と特段の事情のある方は
    半額 2000円) で,所定の口座に振込むこととなっている。

    詳細の問合せ先は,次のとおり。
    郵便 : 248-8691
          日本郵政鎌倉支店  私書箱44号 日本短波クラブ
    E-mail : jswchq(アットマーク)live.jp

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これは,秋田県の 『FM秋田』 のベリカードである。
2004年に,山形県の湯野浜温泉に宿泊した際に受信したものだが,
秋田県との県境には標高2200メートルの鳥海山が聳えているので,
秋田県のFM局が受信できたのは意外であった。秋田市から湯野浜
温泉まで,FM電波は海岸線に沿って飛んできたのではないかと思わ
れた。

同局のウェブサイトは,次のとおり。
http://www.fm-akita.co.jp/index.html

( FM局ベリ : 過去記事一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1043966.html?m=l

海外から日本語で放送している局は,10月30日から新しい周波数に
変更する局が多く,当ブログにおいても各局の発表情報を紹介してきた。
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1032157.html?m=l

なお,次の局については,公式発表が未だなされていないようなので,
参考情報として紹介する。

■ 台湾国際放送
  同局の放送番組の中では,特に周波数変更についてアナウンス
  された様子はないので,本日以降も現状のまま推移するのでは
  ないかと思われるが,『臨時措置』 とされている日本時間午前7時
  からの放送が今後も続行されるのかどうか注目したい。
  http://japanese.rti.org.tw/Others/ProgramSchedule.aspx

  ( 2011-10-31 更新 )
  上記 『臨時措置』 の午前7時からの放送は,31日朝も従前のとおり
  送信されている。

■ モンゴルの声
  同局は先週から,『送信設備のトラブル?』 で番組の再放送が
  続いており,その中で流れる周波数アナウンスは,『日本時間
  午後6時からは 12085kHz,午前零時からは 9865kHz』 と
  なっている。
  これが,新スケジュールを告げているものなのか,『再放送』 されて
  いる番組の中に含まれているアナウンスなのか判断できないので,
  特に午前零時からの放送については,従前の 12015kHz と,この
  9865kHz の両方をチェックする必要がありそうだ。

  ( 2011-10-30 更新 )
  その後,30日午後6時からの放送では,午前零時からの周波数を
  9665kHz とアナウンスしているのが流れた。

  ( 2011-10-31 更新 )
  結局,31日午前零時からは12015kHzで放送されたが,
  当分の間は要チェックである。

■ HCJB
  同局の日本語放送は,必要な情報は適宜ウェブサイトに掲載されて
  おり,今回は周波数の変更はないものと思われる。
  http://japanese.hcjb.org/

■ オススメ情報
  これらの放送局以外のものも含め,今回の周波数変更情報について
  は,埼玉県在住の短波放送愛好家・岩沙一彦さんのホームページ
  およびブログに,整然と整理された形で掲載されているので,ぜひ
  ご覧になることをお薦めしたい。
  http://blogs.dion.ne.jp/k_iwasa/archives/10449692.html

中国国際放送のウェブサイトに掲載されている周波数は,現時点では
『実行日期 : 2011年3月21日から(日本時間)』 と表記されているが,
その内容は10月28日付でHFCCが公開した同局の周波数と対応
していることから,実際は2011年10月30日から使用されるもの
ではないかと思われる。
http://japanese.cri.cn/782/2011/10/21/141s181783.htm

※ 上記URLの更新日付は 2011/10/21 となっているので,この日に
  発表された可能性があるが,当ブログ子は 『実行日期』 に目を
  奪われていたようだ。

( 周波数等変更情報一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1032157.html?m=l

アルゼンチン海外向け放送 RAE は,10月29日朝の 『DX特別番組』 の中で,
南極からの短波放送について紹介した。
同局のインターネット放送で聴取したもので,番組内容の概要は次のとおり。

1979年10月20日に開局した San Gabriel Arcangel 放送局は,南極に位置する
Esperanza 基地から,周波数15476kHz,19メーターバンド,出力10kWで放送
する,南極における唯一のラジオ局です。

アルゼンチン国営放送局の支局となっている San Gabriel Arcangel 放送局は,基地
に携わっている軍人によって運営されています。
節電のため,放送は火曜日と木曜日の2日間に制限され,放送時間は10時から
12時まで,そして,13時から15時までとなっています。(曜日,時刻はUTC)

この記念日にあたり,南極国立局の局長から挨拶をいただきましたが,その内容を
ご紹介します。

  南極において,非常に遠いところにいる人々の発言を送ったり,意見を交換したり,
  また,リスナーたちが楽しみにしている日曜日のサッカー試合や好きな曲などを
  送ったりすることを可能にするので,ラジオは特別のメディア機関になっています。

  そして,ときどき,『南極の現状』 や 『きょうの気象情報』 『きょうの出来事』,様々な
  体験,音楽,又,科学上の体験を共にすることなどを,南極から世界に向けて放送
  するチャンスに恵まれると,ラジオは一層広い次元を持つようになります。

  San Gabriel Arcangel 放送局が32年前に創立され,Esperanza 基地から 『南極とは
  何か』 ということが,アルゼンチンと世界に伝え始めました。
  この放送局にとって,大事な一日となっている,きょうの,この記念日にあたり,この
  局のために多大な尽力を尽くしてくれた人たちに対して,特別の挨拶を贈りたいと
  思います。

南極国立局の局長からのメッセージをご紹介いたしました。

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これは,宮城県石巻市の 『ラジオ石巻』 のベリレターである。
このカードについては,既に紹介した。
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/26540316.html

同局のウェブサイトは,次のとおり。
http://www.fm764.jp/

( FM局ベリ : 過去記事一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1043966.html?m=l

『ロシアの声』 日本語放送は10月29日,番組の最後で 『次回の放送は,明日,
日本時間,夜の午後9時から10時まで,先ず短波では6085,6180,中波では
720,の各キロヘルツでお送りいたします』 とアナウンスした。

なお,同局のウェブサイト及びリスナーズクラブ 『ぺーチカ』 の掲示板にも,同様の
情報が掲載されているが,今夜のアナウンスでは午後10時からの放送の周波数
については触れていないので,明日の放送に注目したい。
ロシアの声のサイト : http://japanese.ruvr.ru/jap_schedule/
ぺーチカのサイト   :  http://www.geocities.jp/pechika041029/

( 周波数等変更情報一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1032157.html?m=l

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