ガイドブックには,そのように書いてあった。『そんなバカな!』 と思って
いたが,その現実を目の当たりにして,驚いてしまった。
いったい,この国の人々が働き始めるのは何時頃なのだろうか。
日本では,8時半か9時頃に始業と言う職場が多いと思われるが,この
国でも同じ時刻に社会が動き出すとすれば,午後2時までお腹が持た
ないのではないかと心配になる。
スペイン国内は鉄道で移動することにしていたので,乗車する予定の
アトーチャ中央駅に,ある日の朝,下調べに行ってみた。
すると,午前8時頃にはラッシュアワーとなっていて,次々に到着する
電車から通勤客がどおっと降り,次の客が乗り込んでいく風景があった。
この時刻には,既に社会が動き出しているだ。
午前中,ピカソの 『ゲルニカ』 を観ようと思い,ソフィア王妃芸術センター
に行ったが,そのコーナーが改装中で,残念ながら名画に触れることが
できなかった。大きな美術館を一通り周ると,お腹も空いてくる。
われわれの腹時計に合わせて,正午頃にレストランに入ると,店は未だ
混んでいないので,好都合である。
初めて口にしたスペイン料理は,イワシの唐揚げとムール貝のマリネ
である。 パンとバター,オリーブの実の酢漬け,半切りのレモンが付いて
くる。薄塩味のイワシにレモンを絞る。何と,美味であろうか。
ワインが欲しいところだが,前日到着したばかりで,未だ様子の分から
ない街で,真昼から酔っ払ってしまい,ホテルに帰ることができなくなって
は困るから,それは諦めて,ミネラルウォーターを注文した。
( 『スペイン旅行記』 タイトル一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1045214.html?m=l