(旧)国際短波放送情報

海外からの日本語短波放送を中心に、メディア関連の様々な話題を紹介します

2013年11月

TBSラジオは11月26日,『荻上チキ Session 22』 の枠内で 『村木厚子
事務次官が語る郵便不正事件の冤罪問題』 を放送した。次のサイトで
アーカイブを聴くことが出来る。この国で起きた,驚くべき事実が語られて
いる。
http://www.tbsradio.jp/ss954/2013/11/20131126.html

村木次官が官僚として推進する政策については賛否両論あるが,政策論
のレベルから離れて,ひとりの人間が無実の罪に陥れられていく過程を
語る彼女の言葉に,日本国民は真摯に耳を傾けるべきだと思う。

ラジオを聴く者にとって,『時刻』 は最も大切な情報の一つである。
日本標準時 (JST-Japan Standard Time ) に関係する話題が,
相次いで紹介されている。

◆ 情報通信研究機構 (NICT) は11月28,29日の両日,
  時空標準研究室を公開した。(Engadget)
  http://japanese.engadget.com/2013/11/28/nict-18/

◆ 日本標準時子午線の通る明石市立天文科学館は,情報通信
  研究機構 (NICT) と連携し,『電波時計用リピータ』 の社会
  実験を行なっている。(毎日新聞)
  http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20131123ddlk28040427000c.html

キャロライン・ケネディ駐日米大使は27日,日米協会などが主催する昼食会で,
就任後初めてのスピーチを行った。同大使はその中で,父の故ケネディ大統領
が尊敬していた米沢藩の名君,上杉鷹山に言及し,鷹山が残した 『なせば成る
なさねば成らぬ何事も…』 の言葉を引用しつつ,『民主的改革を導入し,学校
建設や起業など将来への投資を惜しまなかった』 と評価した。
わが故郷・米沢では,『時の人』 の発言に沸いていると言う。

時事通信および山形新聞が伝えている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013112700851
http://www.yamagata-np.jp/news/201311/29/kj_2013112900692.php

ケネディ大使のスピーチ全文は,米国大使館のホームページに掲載されており,
英語の勉強にも役立ちそうだ。
http://japan.usembassy.gov/e/p/tp-20131127-01.html

KBSの日本語放送のうち,日本時間18時からの9805kHzが
当地 (東京・多摩北部) では聴こえないと,当ブログは27日付
で書いた。
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/33294584.html

しかし,その後,『他の地域では聴こえている』,『聴こえないのは
季節的要因だと思われる』 などの情報をいただいた。そして,本日
29日には,当地でも聴こえ始めている。
送信設備のトラブルなどではなく,やはり季節的要因によるもの
だったようだ。

KBSの放送スケジュールは次のとおり。
http://world.kbs.co.kr/japanese/about/about_time.htm
http://world.kbs.co.kr/images/about/shortwave_k_131021.pdf

聴覚障がいのある沖縄国際大学1年の富島健太さんが,ラジオのDJに
挑戦する。同大の学生らが富島さんの耳や口となり,『聞こえない世界』
を電波に乗せて発信する。
番組は同大の福祉・ボランティア支援室と学生が企画し,『FMよみたん』
との協働で実現した。

沖縄タイムスが伝えている。
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=57852

『FMよみたん』 のホームページは次のとおり。
http://www.fmyomitan.co.jp/

日本民間放送連盟はこのほど,加盟テレビ社 (138社) が2013年秋改編期に
選定した 『青少年に見てもらいたい番組』 一覧表を作成した。

民放連の報道発表は次のとおり。
http://www.j-ba.or.jp/category/topics/jba101285

『ベトナムの声』 日本語課長を務めたグエン・ティ・トゥエト (放送名 : マイ)
さんが11月25日,病気のため死去した。69歳。
同局のお便り紹介番組 『おしゃべりタイム』 のサイトで伝えている。
http://vovworld.vn/ja-JP/おしゃべりタイム/11月28日のおしゃべりタイム/198222.vov

『ベトナムの声』 日本語放送では本年5月8日,放送開始50周年を記念する
特別番組 『マイさん,日本列島かけ抜ける』 を放送したのに続き,5月30日
にはマイさんの近況を紹介するとともに,彼女の音声メッセージを放送した。
(5月 8日) http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/32784557.html
(5月30日) http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/32835092.html

中国国際放送は27日,お便り紹介番組 『中日交流カフェ』 の中で,
『新年をメドに,次の番組改編を検討しているので,ご期待ください』
とアナウンスした。
同局では本年4月,番組構成を3時間単位とするなど大幅な改編を
行ったが,リスナーからは様々な意見が寄せられているため,番組
編成の見直しが行われている模様だ。

中国国際放送の番組編成は次のとおり。
http://japanese.cri.cn/782/2011/10/21/141s181783.htm

同局のホームページは次のとおり。
http://japanese.cri.cn/

( 当ブログ過去関連記事 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/32835108.html

日本のテレビ・放送業界は広告費が減ってきていることから,
従来の番組品質を維持できない状態になっているが,米国の
テレビ業界でも同じような現象が起きているという。

ニュースサイト "GIGAZINE" が,"Business Insider" の資料
などを引用して紹介している。
http://gigazine.net/news/20131126-death-of-tv/

下記の情報に関しては,2013-11-29 付で,続報を書きましたので
ご覧願います。
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/33299253.html
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
( 2013-11-27 18:20 JST 当初掲載)
KBSの日本語放送のうち,日本時間18時からの9805kHzが
聴こえない状態となっている。
この周波数は,昨日11月26日の18:00-20:00 (JST) も
聴こえず,2日間続けてのトラブルで,珍しい事態となっている。
なお,他の時間帯の放送は正常に聴こえているようだ。

KBSの放送スケジュールは次のとおり。
http://world.kbs.co.kr/japanese/about/about_time.htm
http://world.kbs.co.kr/images/about/shortwave_k_131021.pdf

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
( 2013-11-28 10:00 JST 情報更新 )
上記の情報をご覧になった,岩手県在住の短波放送愛好家・伊藤甲一郎
さんからメールをいただいた。
伊藤さんの受信記録によれば,11月に入ってから,9805kHzは,6日は
微かに聴こえる状態だったほか,26,27日以外にも,少なくとも 10,12,
21,24,25日は聴こえなかったとある。

※ 伊藤さん,貴重な情報をいただき,有難うございました。

※ 拙宅の受信機の不具合ということも考えられたが,他地域においても受信
  できなかったことから,KBSの送信施設の不具合,若しくはスタジオからの
  通信回線のトラブルの可能性が強いと思われる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
( 2013-11-28 23:00 JST 情報更新 )
上記の情報に関して,伊藤甲一郎さんからは,28日も9805kHzは
聴こえないとのリポートをいただきました。
しかし,仙台市の短波放送愛好家・白石晋一さんからは,S1レベル
で聴こえているとの情報をいただき,この情報を受けて,伊藤さんは
『昨年の同じ時期も同じ経験をした。電離層のイタズラでしょうか?』
と語っている。従って,送信トラブルの可能性は小さいと思われる。
なお,拙宅 (東京・多摩北部) では,28日も聴こえていない。

※ 伊藤さん,白石さん,いつも有難うございます。

↑このページのトップヘ