(旧)国際短波放送情報

海外からの日本語短波放送を中心に、メディア関連の様々な話題を紹介します

2015年02月

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NHK福岡放送局から,ベリカードが送られてきた。
これは,今年2月初めに韓国プサン市で受信したもので,2009年3月に
韓国チェジュ島で同局を受信した時に続き,2回目である。
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/14526537.html

カードのデザインは2009年のものと同じである。
当時は特に気に留めなかったが,このカードの右下に 『SW 3262kHz 
6133kHz 9538kHz 600W』 と記載されている部分があるのを見て,
驚いた。これは,恐らく,NHKが国内放送を短波を使って中継する時の
周波数と思われる。

※ 1960年代に,私は生まれ育った山形で 『NHK東京』 の短波中継波を
  受信し,ローカルニュースの時間帯に 『東京のローカルニュース』 を聴
  いて喜んでいた記憶があるが,現在でもNHK各局は短波による中継を
  行なっているのであろうか。

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NHK長崎放送局から,ベリカードが送られてきた。
2月上旬に韓国プサンに旅行した際,海の向う,約50km先は長崎県の
対馬という位置にある影島の 『大宗台展望台』 で,NHKラジオ第1放送
の 『ひるのいこい』 と 『ここはふるさと,旅するラジオ』 を受信した。

韓国国内の中波放送が良く聴こえるのは当然だが,日中にもかかわらず,
九州各地のNHKおよび民間放送のラジオが良く聴こえることに驚いた。
九州からの放送がこんなに良く聴こえるのであれば,FM放送もチェック
すべきだったと,今になって後悔している。

HNK長崎放送局からの返信には,ベリカードの他,長崎くんち 『ななみ
ちゃん』 のステッカー,県内送信所の位置を示す 『ながさきラジオMAP』
のリーフレット及び送付状が同封されていた。

送付状には次のように記されていた。(一部抜粋)
  NHK長崎放送局及び佐世保支局ではベリカードを発行して
  おりませんが,簡単な受信確認書として,長崎限定ななみちゃん
  ポストカードに確認事項を記入したものを発行いたしました。
  (今後は発行できませんので,ご理解いただきますようお願い
  致します。)

※ NHK長崎放送局の配慮に感謝するとともに,本来業務に何か邪魔を
  して,迷惑をかけてしまったような感じで,申し訳なく複雑な心境でいる。

( 韓国プサン訪問記は次のとおり )
http://blogs.yahoo.co.jp/taipei_hospital/13215015.html

映像を多くの人々に発信するテレビは,どのようにテロリストの情報発信と
接すればよいのか。
日本の公共放送NHKと,報道水準に定評のあるイギリス公共放送BBCの
報道体制を,ガイドラインから比較する論稿が,The Huffington Post Japan
のサイトに掲載された。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/02/17/bbc-nhk-guidelines_n_6696700.html

NHKの朝の連続ドラマ 『マッサン』 は20日,ラジオファンにとっては
『他人事』 とは思えないシーンを放映した。
http://www.nhk.or.jp/massan/

当ブログでは,先に 『エリーちゃん (マッサンの妻) は英国BBCの
海外向け放送を聴いて,故郷スコットランドを懐かしく想い出していた
のではないかと想像する』 と書いた。
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/34260279.html

その後のドラマ展開では,マッサンの家の屋根に取り付けたアンテナ
はBBCの短波放送を聴くためではなく,中波の国内放送の受信感度
を上げるためのものであることが明らかになった。

しかし,20日の番組では,密告を受けたらしい特高警察が,エリー
ちゃんのスパイ容疑で,マッサンの家に踏み込み,若い特高警官が
屋根にのぼって,アンテナ線をペンチで切断するシーンがあった。
彼らは,エリーちゃんが,日本軍当局の戦時通信を傍受してスパイを
していたと睨んだのである。

必死に事情を説明し,抵抗するマッサンとエリーちゃんを引き裂き,
愛娘が泣き叫び,近所の人々がなすすべなく遠巻きにする中,特高
警察は 『亀山エリーを軍機保護法違反容疑で連行する』 と言い渡し,
エリーちゃんを強引に連れ出した。

屋根やベランダにラジオのアンテナをあげているだけでスパイ容疑が
かけられる時代,海外からの短波放送を自由に聴くことができない
時代,そんな時代には戻ってほしくないし,戻してはならない。

折しも,前日の2月19日には 『米国のオバマ大統領が,ハワイ州の
ホノウリウリ日系人収容所跡地を国定史跡に指定すると発表した』 と
いうニュースが流れた。
http://www.asahi.com/articles/ASH2N2P8FH2NUHBI009.html

70年ほど前に起きた二つの出来事を,大きな感慨をもって心に留めた。

( 過去 『My コラム』 一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/90339.html?m=l

KBS日本語放送は20日,人気番組 『玄海灘に立つ虹』 の冒頭,この日の
パーソナリティを務める 申 龍 (本名:シン・ヨン,愛称:ドクター・申) さんが,
リスナーから届いた 『秋田弁』 で書いたお便りを読んでほしいという願いに
応えた。
日本語が非常に堪能で,その洒脱な語りで評判の高いドクター・申さんは,
見事な 『秋田弁』 でお便りを読み上げ,この難題を完璧にクリアした。

アーカイブは次のサイトで,放送日を番組名を指定して聴くことができる。
http://world.kbs.co.kr/japanese/audio/listen_again.htm

KBSのホームページは次のとおり。
http://world.kbs.co.kr/japanese/

台湾国際放送の日本語番組は20日,旧暦の正月2日目にあたり,
新年特別番組を放送し,日本のリスナー,山田充郎さんをスタジオ
に迎えてインタビューした。

山田さんは,台湾国際放送を聴いている超ベテランのリスナーで,
1950年代の同局の日本語放送の番組編成など懐かしい話題を
紹介すると,聞き手の王淑卿・日本語課長も驚いた様子だった。

また,貴重な録音音源なども披露したが,その中には1967年に
佐藤栄作首相 (当時) が,初めて台湾を訪問した時の記者会見
の音声や,1979年に日本の 『千葉テレビ』 が台湾の国際ラジオ
放送 『自由中国の声』 (台湾国際放送の前身) を紹介した番組
音声などもあった。

台湾国際放送のホームページは次のとおり。
http://japanese.rti.org.tw/

NHKは,本年3月にラジオ放送開始90年を迎えるのを機に,これまで
放送が果たしてきた役割を振り返り,変化の大きいメディアの未来を占う
ために,3月に関連番組を集中編成して放送する。

国内向け放送だけではなく,海外向け放送 『ラジオ日本』 でも,3月21日
に特別番組を放送する予定となっている。

NHKの板野放送総局長が18日の記者会見で,特別番組の概要を発表
した。報道資料は次のとおり。
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/shiryou/soukyoku/2015/02/002.pdf

◆ 一般財団法人 山本美香記念財団は,2月17日に東京で 『なぜジャーナリストは
戦場へ向かうのか』 と題するシンポジウムを開催した。
その討論内容の概要が,このほど "The Huffington Post Japan" のサイトに掲載された。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/02/18/journalist-go-to-war_n_6708076.html?utm_hp_ref=japan

◆ 首都大学東京准教授の木村草太さんは,海外取材の自由と憲法との関係に
ついての論稿を "THE PAGE" のサイトで発表した。
(1) http://thepage.jp/detail/20150212-00000013-wordleaf?pattern=1&utm_expid=90592221-29.uzRA2AXrScmfXlXFfeP6qg.1&page=3&utm_referrer=http%3A%2F%2Fthepage.jp%2Fdetail%2F20150219-00000006-wordleaf%3Fpattern%3D1
(2) http://thepage.jp/detail/20150219-00000006-wordleaf?pattern=1&utm_expid=90592221-29.uzRA2AXrScmfXlXFfeP6qg.1&utm_referrer=http%3A%2F%2Fthepage.jp%2F

広島のミニシアター館での動員記録を塗り替えるほどの大ヒット上映と
なった映画 『ラジオの恋』 が,2月21日から全国公開される。
この映画の舞台は広島で,主人公の人気ラジオパーソナリティが体験
する不思議な現象を通じて,人々が持つラジオへの愛を描いたファン
タジー映画だという。
『ラジオの恋』 公式サイト : http://radiolovefilm.com/

( 当ブログ過去関連記事 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/34169944.html

『モンゴルの声』 日本語放送は,18日,19日の両日は旧暦お正月の特集番組を
放送すると予告していたので,楽しみにしている。

同局の日本語番組の放送スケジュールは次のとおりとなっている。
19:30-20:00 JST 12085 kHz
24:00-24:30 JST 12015 kHz

当地 (東京多摩北部) では,24:00JSTの放送は,従来から 『朝鮮の声』 との
混信などで,聴こえない日が多くあった。(幸い,18日24:00JSTには混信元が
お休みのようで,『モンゴルの声』 は弱いながらも聴こえている)
加えて,19:30JSTの放送も,1月下旬からは Radio Australia の影響を強く受け,
壊滅状態にある。

已む無く,インターネット放送で聴いていたが,17日夜からは,これも接続不能に
陥った。拙宅のパソコンの不具合も考えられたので,何人かのBCL仲間に確認を
依頼したところ,同様に接続不能との連絡をいただいた。

『モンゴルの声』 には,早速,状況報告をメールで送ったが,同国は旧暦お正月
にあたっており,日本語課スタッフも技術スタッフも休暇に入っていると思われ,
早期の回復は難しいかも知れない。

なお,関連の別記事にも bbcctko さんから,接続不能とのコメントをいただいた。
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/34311181.html

『モンゴルの声』 のホームページは次のとおり。
http://jp.vom.mn/

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