ことながら,セキュリティチェックが本当に厳しい。靴を脱ぎ,腕時計,コイン,ベルト,携帯電話
をバッグに入れ,パスポートと搭乗券だけを持って,エックス線検査の円筒状のブースに進む。
両足を少し開いて所定の位置に置き,両手は頭の上で組み,立たされる。この状態で,全身を
スキャンされるのである。場合によっては,その後,更にボディチェクが待っていることもある。
この全身スキャンについては,プライバシーの侵害になり兼ねないという意見も多いと聞く。
そのセキュリティチェックが済むと,ようやく,搭乗口へと繋がるコンコースに出る。
ロサンゼルス空港では,われわれが搭乗するデルタ航空は,専用のターミナルビルを持っていて,
国際線も国内線も,このターミナルビルで発着するため,『ただ今から,〇番ゲートでは〇〇行の
搭乗を開始します』 とか 『ただいま,〇番ゲートには〇〇からの便が〇分遅れで到着です』 などと,
国内外の都市名が頻繁にアナウンスされると,旅気分が盛り上がる。
離陸して2時間ほどすると,機内食が提供された。
ディナーはチキンとポークの選択だが,ポークはカレー味ということで苦手ゆえ,チキンを頼んだ。
チキンは美味しかったが,食べ終わる頃になって,ソースか何かに,唐辛子のエキスが入っていた
らしく,口の中が火照ってしまい,参った。ビールとミネラルウォーターで冷やした。
食後のアイスクリームを食べて,やっと辛さが消えた。
いろいろなトラブルに遭遇した旅だったが,終わってみれば,皆んな面白い体験だった。
だから,旅はやめられない。
深夜の羽田空港に着陸し,機体がボーディングブリッジにつながった時には,ほっとした。
(了)
( 『アメリカ旅行記』 一覧 )
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